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空星 愛夢
2024年8月13日 23:11
店内はザワザワと賑わっている。さすが華金と呼ばれてる祝日前。早めに予約しておいて良かったと思う。待ち合わせの10分前に着く。早めに席について彼を待つ。飲み放題は2時間1300円と貼り紙があらゆるところに張ってあるが今日は遠慮しておく。普通だったら揃ってからオーダーを始めるのだけど、ザワつく心を落ち着かせたくてカルーアミルクを注文する。甘いお酒は美味しい。それからほんとしばらくして、奥か
2024年8月11日 13:01
何度も何度も何度も夢を見た。耐えられない気持ちを吐き出したポストを、自分の心を痛みつけるながらも読み返した。それでも、私は彼が好きだった_________。真っ暗な小さな部屋に、秒針の進む音だけが響く。寝返りと共に目が覚めて、視界に映った床は最悪な状況だ。ピザの箱に、酎ハイの空き缶、脱ぎっぱなしの洋服が散乱。後で片付けるのが憂鬱になりそうだ。隣で眠る彼はしっかりと毛布にくるまっていて
2024年8月10日 10:42
「遥菜おはよう、コーヒー淹れたよ」 起きて、とベッドを優しく揺らす。眠い目を擦って身体を起こすと、至近距離に彼がいる。なんて幸せな朝なんだろう。 少し長めの白シャツにまだセットされていない寝癖ヘア。朝からそんな彼を見れる事が幸せでたまらない。「いくよー」グイッと私の腕を引っ張る。その勢いで彼の腕の中にすっぽりハマる。暖かい。食卓には既にコーヒーの他、トーストと目玉焼きそしてフル