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たかだかスプーン1杯の分際で

女性ホルモンの分泌量は一生のうち、わずかスプーン1杯分だそうで。
そんな存在に私はどれだけ振り回されてきたことか。

初潮に始まり、
重い生理痛に苦しみ、
妊娠・出産の身体の変化に耐え、
産後の減らない贅肉に悩まされ。

私もアラフィフになり、
中身は中学生のままだが
使い込んだ身体はしっかり老化した。
今では更年期真っ只中で毎日背中と足に重りをつけられているようだ。

プレ更年期に行った産婦人科で
男性の産婦人科医に
「あのねえ!更年期なんてのはね、無いんだよ!!!(大声)」と
怒鳴られたりもした。
なんという仕打ち。
あるよ、ありますから!
そんなに言うなら身体をアタシのと交換したろか?!

更年期が悪いものじゃないとはわかっている。
歳を重ねて身体が変化するのは仕方ない。
でもさ、なんでこんなに辛くするかね?
もう散々苦しんできたんだから
人生の後半ぐらい楽にさせてよ、と思う。

江戸時代の平均寿命は35〜45歳ぐらいだったらしい。
ということは現代の更年期以降は
プラスアルファの第二の人生なのかもしれない。
「第二の人生」ってよく聞くけど、そういうことだったのか。

私の好きな映画のひとつ、「イン・ハー・シューズ」。
キャメロン・ディアスとトニ・コレット演じる姉妹がメインだが、
この映画、実は『老人がかっこいい映画』でもある。
パワフルで、エネルギッシュで、懐も愛情も深い。
歳を重ねたからこその含蓄もある。
第二の人生を有意義に生きている。

私も更年期を乗り越えて早くこんなおばあちゃまになりたい。

老人ホームのQueen Bee (女王蜂)集団のおばあちゃまたち
キャメロンもおばあちゃまもみんな可愛い


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