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自分メンテと、ちいばばのこと

昨日からずっと眠ってばかりいる。
どうにも体が動いてくれない。

こんな時は、やることを全部無視して
自分のメンテナンスをする。

まずは、たっぷり眠ること。

それから、見ないふりをしていた白髪の退治。
美容院に長時間座っているのがとてつもなく苦手なので
自分で染める。

その次にはセルフでネイルをする。
引越しのドタバタと爪を折ってしまうのが嫌で
やりたかったけど我慢していたこと。

ネイルをしていて、ふと先日母から聞いた
ちいばばの話を思い出した。

ちいばばは母の姉だ。
ケタ外れの破天荒な人で、悪く言ってしまえばトラブルメーカーだった。
惚れっぽくて情が厚い。
長い髪を大きなカールの巻き髪にして、
長い爪にはいつもマニキュアをしていた。
ワイルドでド派手で、私は密かに憧れていた。
ふらりと行方をくらましては
なんてことない顔して数年後に帰ってくるなんてことを
よく繰り返す人だったので
私もちいばばの断片的な記憶しかない。

晩年は大病をして入院生活を送っていたようだ。
私のいとこである、ちいばばの息子によると
入院中も看護師さんにどんなに怒られようが
末期の強い痛み止めで意識が朦朧としていようが
絶対にマニキュアを落とさず、
長い爪も頑として切らせなかったようだ。
なんともちいばばらしい。
最期まで「女」だった。

私もサボっている場合じゃない。
せっかく女に生まれたんだから
今世の性別を満喫しよう。

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