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私というひと〜自分史〜その23

【長文です。長文嫌いな方、興味がない方は読むのをお控えくださいね。】
【自分史なのでもちろん実話です。】

27 就職

社会人になり、少しでも親から開放される。
そう信じていました。

とにかくお金を貯めて家を出なければ。

でもそんなに簡単には行かず、建築系の事務職は給料はそんなに多くなく。
しかも、支払いが他の同級生とは全然違う額。
生命保険に自動車保険。国民年金に車のローン。自動車学校のローンに高校の借金。家にも3万円入れて、田舎からの通勤でガソリン代もすごくて。

その中からの貯金は微々たるもの。

しかも何かあったら貸してくれと親からお金の催促。

友達と遊びに行くときは、社会人なのに門限。しかも17時までに帰ってこいと。

家にいても苦しい状況なのに。
職場で悩みが増えます。
同期で入った人は私より年上で、頭がいい。
しかも私より一足先に入社していたのです。
差は開くばかり。
私はバイトもしていないので、社会の右も左も分からず。

そのうちに長く努めている事務員さんにさり気なくいじめられるように。
そればかりではなく、建築系なので、建築関係のお客様も気が荒い人ばかり。お客様にもいじめられ。

3ヶ月で辞めました。
事務員なんて、合わないのに。
でも、親は事務職をやれと言う。

借金を抱えていたので、すぐに次の職場を見つけて事務職をやりました。
やはり人が足りなくて、すぐに働ける場所は建築系が多く、今回も建築系。
次の職場は事務員さんはとてもいい人だったのですが、社長の息子さんが結構無茶ぶりする人で。
やはり3ヶ月で辞めました。

さすがに2回辞めたので、親も事務員やれとは言わなくなりました。
親戚のスナックに働かせてもらい、更にエステ、化粧品販売店にダブルワーク。

借金を返しながら、約1年頑張りました。
でも、やはり合わず、辞めてしまいます。

かろうじて高校の借金は返済。
とはいえ、実家はお金がない。
私は誰も頼れない。
必死に次の就職先を探します。

そんな中、とある小さな街の小さなお店屋さんに買い物に行きました。
パート募集の文字。
正社員じゃなくても、とにかくお金を稼がないと。年金とか、雇用保険とか、考えてる場合じゃない。
即決でした。迷ってる場合ではありませんでした。
すぐに連絡をして、すぐに面接。採用。

その小さなお店屋さんが、とても自分合ったのです。
これか。これだったんだ。
周りの理想や、自分の理想や考えより、絶対にできないと思っていたことが実は自分は出来て、自分にあっていたりして。

やりたい事ではなく、やれる事。
まさにその言葉通りでした。
それが自分の天職になるとは。

少しだけ、心の余裕が生まれてきます。

次回その後を書きます。

長文読んで頂いてありがとうございました。