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20210425 フィルムスキャン遊び・・・2003年のFUJIFILMトレビ

フィルムを整理してスキャンする作業をちょっとずつではあるけれど、進めている。

フィルムで撮影するとなると、基本的にはカラーネガフィルムだった。
それは、写真として欲しいものがプリントだったから。
お手軽に楽しむためのものとしては、コストもかなり安い。
技術もそんなになくてもいい。
少々安いカメラでも、それなりに撮ることができるし、写っている。
写ルンですどは、そのカラーネガフィルムの寛容さが有ったからこそ成り立つ商品のはず。

そして、初心者向けの写真に関する雑誌を読めば、必ず「次のステップ」という感じで紹介されているのが、リバーサルフィルム。
出版業界では、基本的にネガフィルムではなくリバーサルフィルムが使われていたはず。
写真家の作品はモノクロかリバーサル。
写真家の人でもカラーネガフィルムで写真の作品作りというのは、それこそ90年代になってからだったのではないだろうか。

90年代の後半くらいから、リバーサルフィルムは色々なものが売られていた。
その中で、FUJIFILMは初めてリバーサルフィルムを使う人向けに、トレビという商品を売っていた。
自分も、一眼レフを使うようになってから、リバーサルフィルムを買うようになった。
コンパクトカメラよりもその頃のAF一眼レフは、露出の精度が高かったから。
まあ、そのまま使うのではなく、光を読んで露出補正は必要なことだったが。
理由としてはラチチュードが低いので、許される露出の範囲がとても狭い。
カラーネガフィルムはそこがものすごく広いので、露出の機能を備えていない写ルンですなんかができる。リバーサルフィルムで写ルンですはできない。

おそらく、人生の中でリバーサルフィルムを使ったことがあるのは2桁だと思う。100本は使っていない。50本も行っていないはず。
そんなに撮っていないリバーサルフィルムで撮影したフィルムが出てきたので、スキャンした。
写真屋の日付を見てみると2003年になっている。
確か、これを撮影したのは京セラT-proof。
コンパクトカメラでもレンズが良いから、リバーサルフィルムでも耐えられると当時のカメラ雑誌などに書かれていた。

20031105-20031106トレビ 3

20031105-20031106トレビ 4

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20031105-20031106トレビ 12

20031105-20031106トレビ 14

ベランダからの写真。
今も昔も、やっていることが変わっていないことに、この写真を見て気付く。

この当時住んでいたのは、公団(今のUR)の団地。
実家は、店舗兼住宅だったし、そこに引っ越す前は昭和の長屋という感じの木造建築だったので、団地というものに憧れがあった。
大学の寮も5階建ての4階に住んでいたけれど、就職して実家には帰らずひとり暮らしをするのにどこが良いかと探していたら、公団の団地があったのでそこに住むことにした。
5階建ての5階。
最上階。
そして、借りたところが丘の上にあったので、周りの景色が一望できるところ。
また、建物の端っこだったので、ベランダの端からは風景が色々な方向に見ることができた。
おそらく、この頃からベランダで過ごすのが好きになったはず。
5階なので、夏に外に出ても蚊が上がってこない。虫も少なかった。
缶ビール片手に夕涼みなどもよくした。
風に当たるのがとても気持ちよかった。
夜にお酒を飲んで帰った場合、階段を5階まで上がる体力を残しておかないといけなかった。
夏は、天井が焼けて部屋の中がものすごく熱くなるということはあった。すぐに部屋という部屋の窓を開けて、空気の入れ換えをしないといけなかったりした。
窓はアルミサッシではなく鉄のサッシの窓で、機密性はそんなに高くなかったため、風の強い日などは窓がかなりガタガタと音を立てて震えたり、隙間風のようなものがスーッと通ったりした。
まあ、何だかんだと大変なところもあったけれど、お気に入りの部屋だった。

たったこれだけのフィルムを見ただけなのに、そんな記憶がいっぱい出てくる。

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