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20210912 モノクロフィルム遊び・・・OLYMPUS XAとORIENTAL SEAGULL100の組み合わせ

コニカBigMiniSとORIENTALのSEAGULL100の組み合わせについては、以前アップした。

ORIENTALのSEAGULL100というモノクロフィルムは3本セットなのだけど、いきなり露出計の無いNikonのFM-10に入れるのは勇気がいった。
それに、スナップとなるとコンパクトカメラの方がいい。
そんな判断で、3本のフィルムはコニカBigMiniS、RICOHのR1、そしてOLYMPUS XAの3つに入れて使うことにした。

撮影しているのは、相も変わらずクリニックの行き帰りなど、いつものところ。

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この、王将の建物はものすごく惹かれるモノがある。
雑多な感じや、古さを覆い隠すかのごとく大きな看板、後付けの大きなダクトなどなど、いつ見てもシャッターを切りたくなる。

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このフィルムをカメラに入れたのは、春先。
まだ、サクラが咲く前。
15時過ぎの傾いた太陽からの光で、大きな影がたくさん出来ている。
そして、カメラの露出制御の正確さと、フィルムの持っている性能とがよくマッチしている。
OLYMPUS XA、すごいなぁ。

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川の土手は、太陽の光がストレートに当たっている左側と、影になって暗くなっている右側と、どちらもしっかり写っている。

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今度は打って変わって、近所の天神さま。
お正月の賑やかさは無いけれど、ウォーキングをするにはちょうどいい負荷になる。
折り返し地点として休憩がてら、撮影。

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XAは一応レンジファインダーなのだけど、少し暗めのところだとピントを合わせるのが難しい。
目にピントを合わせたかったのだけど、出来ていない。
狛犬の輪郭にピントを合わせたら、絞りが開放だったこともあって被写界深度も浅くなり、見事に狛犬の目からはピントがずれている。
立体的なモノを少し暗めなところで撮影するのは、ちょっと難しい。

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ちょっと立ち位置を変えて。
これは、ピントを合わせることが出来ている。
MFのカメラは、自分がどうやって撮影したかを記憶しやすいのかもしれない。
だからこそ、出来上がった写真を見て失敗に気付きやすいところがある。
AFは自動で出来てしまう分、そうしたことを考えないで済む。
そのため、どうやって撮影したかが写真や画像を見ても覚えていないことがある。

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店の中をノーファインダーで撮影。
歩きながらなので、当然手ぶれしまくり。
暗いところで、ISO感度が100でとなると、こういうシチュエーションは難しい。

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駅前のロータリー。
お昼休みに出てきたときに、シャッターを切ったんだよな、これは。

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確か、この前日に渡部さとるさんのYouTubeで、街灯を下から見上げて撮影したモノクロの写真集が紹介されていたので、まねをしてみたモノ。
たしかに、街灯を見上げてみると、何だか面白い。
普段注目していないものだけに、実用品ながらデザインが施されていることに気付く。

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歩道橋の上から、左を見て、右を見て。
35mmレンズというのは、高い位置から縦向きに撮影すると奥行きのある画像になっている。

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TSUTAYAのビルの無機的で幾何学的な質感もよく撮れている。

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何気ない日常感が、ホントに好きだったりする。
この一瞬は、二度と無いわけで。

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鉄の扉のメッシュを透けて通ってきた光。
光の屈折によって影の形が明るいところ暗いところと出来ている。
光の波の干渉だよなぁ、これ。

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何カットか撮ってみる。
身近なところに。物理が存在している。
物理を学んでいたからこそ、面白いと感じることの出来る現象なのかも。
こういう、知的な遊びが好きなのか?自分。

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一点透視図法みたいな構図も、好き。

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いつもの橋の上から。
余り空間が広いところは、向いていないのかなぁ?
ぼんやりとした感じがしてしまう。

OLYMPUS XAというマニュアルフォーカスのコンパクトカメラを使うと、AFのRICOHのR1やBigMiniSとは違った時間軸に載った感じになる。
シャッターを押すだけではない。
絞りをさわったり、シャッタースピードを気にしたり、ピントを合わせたりと、1枚撮影するのにも手順が必要だし、そのための時間も掛かる。
でも、そこでちょっとした間が生まれることが、逆に対象物により深く向き合う感じになる。
露出の制御はカメラ任せに出来るAEカメラであることから、フルマニュアルカメラではないけれど、1カット1カットに集中しているのが現像された写真を見ると思い起こされる。

「意思がある」という言い方が出来るのかもしれない。

そんな発見のあった、フィルム1本だった。

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