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20220730 オールドデジタルカメラにオールドレンズ・・・OLYMPUS PENとFED

OLYMPUSのPENデジタルであるE-P1を手に入れてから、やってみたかったことがあった。
オールドレンズというものをつけて見るということ。
PENは、ミラーレスカメラということもあり、マウントアダプタを介せば色々なレンズをつけて遊ぶことが出来る。

これまでも、NikonのFマウントのアダプタを手に入れて、徐々にたまってきているFマウントのレンズ達をつけて遊んだりしてみた。
そして、今回はM39マウント、ライカスクリューマウントのレンズを手に入れていたので、それを使ってみようと思い至った。

そもそも、このレンズを買ったのはヤシカのライカコピーのフィルムカメラを手に入れたから。
スクリューマウントなのだが、これについてきていたヤシノンレンズが、くもりやカビまみれで、磨りガラス状態になっていた。
それで、まともに使えるレンズをつければ、それなりに写るのではないか?と思って、カメラ屋さんを見て回っていたときにたまたま見つけたのがこのレンズだった。
値段はそのとき手元にあったお金でも購入できるくらい、安かった。
あとで調べると、ヤフオクなどでは購入した金額の3倍以上の値がついていたりする。

レンズは、光学系がとても綺麗でカビやくもりもなく、ものすごく程度が良い。
ヘリコイドなど適度な重さで、スムーズに動いてくれる。
絞りを動かすと、これまたスムーズ。
絞りは無段階で動くことに、最初はびっくりした。
それまで使ってきたことのあるレンズは、どれもが絞りを設定するときに「カチカチ」と止まるところがある。
ところが、このレンズにはない。
だから、ピントを合わせるつもりで触っていると、絞りを間違えて動かしていることに、はじめの頃はなかなか気付かなかった。

さて、そんなレンズだけれども、元々のOLYMPUSのレンズが良すぎて、使う事はないのがほとんど。
ただ、夕方に入道雲が沸き立っているのを見て、これを写してみたらどんな感じだろう?と興味を持ったので、余り期待もせずにレンズをつけて撮影してみた。

絞りは8にして、撮影してみた。
ピント合わせは、10倍表示にして入道雲に合わせる。
カメラの設定としては、手ぶれ補正機能を使っている。
レンズは50mmだから、マイクロフォーサーズで使うとなると35mm換算で100mmとなる。
撮影したデータを読み込んで、びっくりした。
ものすごく良い。
いつものベランダからシャッターをいくつか切った。

お気に入りのサクラの木。
流石に、細かな模写は辛いところがあるかもしれない。
しかし、絞りを8にしていることで、そこそこの写りなんだと思う。

ちなみに、露出はカメラ任せ。
プログラムモードで撮影している。
雲の立体感がすごいなぁと思いながら撮影したのだけれど、質感は出ているように思う。

逆光になるようなシチュエーション、かつ陰影もある条件で撮影してみたけれど、これまたよく写っている。
カメラの露出自体がかなり賢いのもわかる。
左上に、若干輪っか状のフレアが出ているけれど、そんなに濃く出ていない。
古いレンズながらすごく頑張っているんではないか?

使っていて、デジタルズームの機能があることを初めて知った。
ピントを合わせるのに、液晶の画面を拡大して調節していたのだが、間違えてそのままシャッターボタンを押してしまったら、撮影されていた。
上の画像は、縦位置で撮影したもの。
下の画像は、その範囲を横位置で撮影しようと、ピント合わせのために拡大していた状態で構えていたところのもの。
デジタルズームで撮影しているのに、画像が全然荒れている感じがしない。
これもびっくり。
画像エンジンが優秀なのだろう。

ちょっと望遠気味での風景写真という感じだけれど、悪くない。
発色は、地味な感じがある。
しかし、レンズが作られた年代からしたら、モノクロフィルムで使われるのが前提の時代なのだから、ここまで写るだけでもすごいのではないか?と思ったりする。

同じカメラでレンズを変えて撮影してみると見えてくることは、当たり前のことなのだろうが、レンズには個性が有るということ。
そのレンズを活かした写真を撮るということにチャレンジしようとしたりするということが、「レンズ沼」というところにつながるのだろう。
確かに、これは楽しくて仕方ない。
仕事で使うという意味ではなく、カメラ屋レンズで遊ぶという完全に趣味の方向での楽しみ方になるところでもある。

また、気が向いたらこのレンズをつけて撮影してみよう。

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