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とても内容の濃い3冊がやってきた

色々なところで話題になっていた本。
気になっていたので、注文していたのが届いた。

どれもが、とても興味深い。

森博嗣氏の「勉強の価値」 幻冬舎新書。
すぐに読み終わった。
至極の言葉がたくさんある。
ちょっと、すぐにまとめ切れない。
ものすごく的確な理屈ばかり。
もし、この本を学校の先生が読んだら、どのように思うのだろうか?
森博嗣氏の本の中でも、新書のテーマは、小説と違い目次を読み進めていけば、内容が掴みやすい。それは、やっぱり変わらない。

苫野一徳氏の「別冊100分で名著 読書の学校 ルソー 社会契約論 「良い社会」にたどり着くために」 NHK出版。
ルソーというのは教育関係に勤めている人にとっては、避けて通れない人物だし、その著書は古典中の古典。
自分も、学生時代に読んだしその解説書となる本も数冊読んだけど、その当時はチンプンカンプンだった。
ところが、今になるとちょっとずつわかることも増えてくる。
古典を読み直さなければならないと思うようになっているだけに、そんなに分厚くないこともあり、ルソーの本を読み直すのにはとても良い入り口になりそう。
ひとまず、少し読んだ。

読書猿氏「独学大全」 ダイヤモンド社。
周りの人たちのSNSにたくさん登ってきていた。
どうやら分厚いとの情報はあったのだけれど、実際に目にして「おおすごい」と本当に思った。この分厚さで2800円は安いと思う。
目次を見ただけでも、すごく色々とまとめられているのがわかる。
そして、中身を読んでいくと注釈や引用の量もすごく多い。
自分が研究している内容に関する論文を読むときに、参考文献や引用を辿って行くことを普通は行う。
これまで過去にどんな研究があり、どのようなアプローチでどんな解釈をしたのかが、その行為を行うことで確認することができ、自分のこれからのスタンスについて定めて行くこともできる。
そういった意味では、注釈や参考文献がまとめられている本は、一般的にかなり信用できる度合いが高いと考えられる。
また、注釈の多い本というのは、ただ本文をなぞるのではなく、それに関するバックボーンなりつながりなどを提示してくれていることもあり、自分の持っている知識や教養を確認できるものでもある。
注釈に書かれている内容が分からなければ、そこの内容を理解できるだけのものを自分は持ち合わせていないということもすぐにわかる。
この本の場合、本文はとても砕けた文体で、登場する人物が話を編んでいくが、その注釈や引用、参考文献などに関して、とても丁寧に書かれている。
ここに挙げられている参考文献を読むだけでも、かなりの教養を手に入れることができそう。
それだけ、独学をして行く上では、必要なものなのかもしれない。

自分の中で、
「よりよく生きて行くためにどうすればいいか?」
ということが、ここのところ頭に浮かんでいる。
病気だからということもあるだろう。
自分をどうしても否定的に捉えがちになったり、井の中の蛙になったりということの振れ幅が大きいからというのもあるだろう。
学べば学ぶほど、謙虚でないといけないと思うところが自分の中でとても大きくなってきている。

自分は、これまで明らかに謙虚ではなかった。

だからといって、最近は自分をとことん責めることも減ってきた。
そういう自分がいたのは、すでに過去であって変えることはできないから。
今後、未来の自分がよりよく生きて行くために、今があると思えるようになってきた。

読書というのは、学びの入口ということを感じずにはいられない。

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