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20220228 中古カメラウイルスからOLYMPUSのPENまで

昔、アルファベータという出版社から、「カメラジャーナル」という雑誌が出ていた。
もうちょっと前だと、「名機礼賛」ぐらいだったか。
「田中長徳」という名前はそのときくらいに知った。
おそらく1990年代半ばだったと思う。

中古カメラウイルスという言葉がはやったのは、赤瀬川原平氏の小説からだったと思う。
1990年代にその頃住んでいた街の図書館で、カメラのことについて書かれた読み物がそろっていたのをほぼほぼ片っ端から読んでいった。

その後、就職してから移り住んだ街の図書館には田中長徳氏の本は置いてなかったので、大型書店に出かけたときに見つけたら買うということを繰り返した。

時代は、フィルムからデジタルへと移り変わろうかという時期。

えい出版という会社が、カメラや写真についての本を結構出していて、それもだいぶ買い込んだ。
今も本棚に何冊かはある。
古本屋に何冊か持って行ってしまったけれど、買い直したい本がたくさん。
失敗したなぁと思う。

時代は進み、ミラーレスの一眼レフが出始めた。
田中長徳氏は、オリンパスにスポンサーになってもらって「ペンペンチョートクカメラ日記」というブログをしていた。
カメラジャーナルの佃日記の続きという感じだった。
カメラジャーナルは、デジタルになる頃に廃刊になってしまったのでさみしかったが、その頃からはやり出したブログで長徳氏の書いたものを読むことが出来る様になった。
これが、今のnoteにつながっているものになる。
ただし、過去のものはもう読むことは出来ない。

で、そのOLYMPUSのPEN。
2009年に発売された当時、買っても良かったのだけれど買わなかった。
買わないまま、そのまま来てしまった。
それと、フィルムカメラでEOSを使っていたから、そのシステムから帰るという決断が出来なかった。
だから、そのままEOS Kiss X5を買う事へとつながる訳なのだが。

しかしながら、昨今オールドデジタルカメラはほとんど値段が合ってないような状況になっている。
休職中の自分の小遣いでも変えてしまうくらい安い。
なので、ついに買ってしまった。

そうして、昔読んだムック本を探し出すことになる。
本を入れていた段ボール箱をひっくり返してみたら、案外すぐに出てきた。
2冊。
それで、読み始めているのだけれど、中身が全然古くない。
というか、今にこのレベルでカメラに関しての本ってなかなかない。
というか、やっぱり田中長徳氏レベルでカメラに対してだけでなく、写真文化も含めて話すことが出来る人って、元々いなかったから売れたのだろう。

カメラと共に、文化を創っていたような時代の感じがある。

残念なことに、YouTubeでは形に残らない。
ネットの記事も、ブログなどでものすごく細かなことを書いてある情熱的なHPなどもあったりしたけれど、ブログの運営者が「やめます」といって消えてしまったところもある。
写真やカメラと出版という文化は、ものすごく相性が良いような気もする。

しっかり読み込んで、もっとOLYMPUSのPENを楽しもうと思う。

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