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20230215 ベランダでカメラの素振り・・・Nikon D40XとAF Nikkor 28mm 2.8Dの組み合わせで

道具を扱う基礎というものを体得すると、上達することができるはず。
世の中、どんな道具でもこれは共通することだと思う。
道具に限らず、仕事においても同じかもしれない。
いや、字を書くことだって、キーボードを打つことだって、どれも同じはず。
箸を使いこなすことも、毎日3食、何日も何ヶ月も何年も積み重ねすることによって無意識に使いこなせるようになったはず。
そうやって、ヒトは遊びであれ些細なことであれ、技術を体得するのだろう。

これを野球のバッティング練習に例えて、「素振り」と表現することがある。
いきなりバットを持ったとしても、ボールを打ち返すことはできない。
バットの使い方を知らないといけないし、自分の体格や力量に合ったバットを選ぶ必要もあるだろう。
いくら良い道具を持ったとしても、使いこなせるかどうかはその人次第というのは、そういうところから来ていると思う。

じゃあ、自分にとってのカメラの「素振り」は?ということになるのだろう?

フィルムカメラの時代なら、空シャッターを切ることがまさにそうだったんじゃないだろうか。
今は、デジタルカメラの時代だから、それこそ身の回りのものを撮影すれば、すぐに素振りをすることができるし、そのまま実戦としての経験値を上げることもできる。
そういう意味では、道具が良くなったことで、上達のしやすさも変わったかもしれない。

自分にとってカメラの素振りは、ベランダに出てシャッターを切ることが素振りになっている。
そして、素振りを繰り返すことで、その道具の特性も掴めていくし、色々なシチュエーションに対応できる引き出しも増えてくる感じがある。

NikonのD40XというオールドデジタルカメラにAF Nikkor 28mm 1:2.8Dというレンズをつけて、ベランダに出て何枚か撮影した。
練習しようと思ったことは、このカメラとこのレンズの組み合わせでどんな画像を得ることができるのかを知りたかったことと、この組み合わせだとマニュアルフォーカスになるのでピントをすぐに合わせられるかどうか、そして露出をマニュアルにした時に自分の好みはどんなものなのか、カラーとモノクロの違いの4つ。
露出に関しては、基本を渡部さとるさんの「16/感度」を基本にして、撮影することにした。

まずは、「16/感度」の練習。
前々から28mmレンズをつけると、どのカメラも露出がピッタリという状況で撮影すると、少し明るい印象があった。
カメラの露出をマニュアルモードに、ISOは100にしたので、そうすると絞りを16、シャッタースピードを1/100sにすれば良いのだが、このシャッタースピードだと自分の場合手ブレが怖いので、シャッタースピードを2倍、つまり1段分速くする代わりに、絞りを1段分開いて8に設定して撮影してみた。

f/8 1/200s カメラの表示はこれが適正露出

どうも明るい。
そこで、シャッタースピードは1/200のまま、1/3段ずつ絞りを絞っていく。

f/9 1/200s
f10 1/200s
カメラの露出系は1/3ずつ暗くなってこの状態だと2/3アンダーを示していた

こうやって撮影してみて、自分の計算が間違っている?と思って見直したら、間違いに気づく。
絞りを16から1段開くとなると、11になるのが1段分だから、8だと2段分になる。
絞りを開きすぎ。
だから、得られた画像がf10で丁度良いというのが当たり前と言えば当たり前。
そうすると、前々から感じていた露出の明るさは、このレンズを組み合わせた時のカメラの示す露出に約2/3段のずれがあることがわかった。

この露出の設定で、風景を撮ってみるとどうなるか。

モノクロモード
カラー f/10 1/200s

モノクロの方が色は明るめに出る感じがある。
カラーで撮影したものも、しかし暗部が潰れてしまっているわけではないし、適正露出になっている状態に見える。
CCDセンサーのコッテリした色味が出ている感じがあって、とっても好きな露出だ。
これも、一応カメラの露出が適性を示しているf=8にして撮影してみた。

f/8 1/200s

街並みはこれで適正露出という感じもあるが、自分には空が明るすぎる。
この辺は好みなんだろうな。
何をテーマにして撮影するかで、露出を変えるのも必要だというのも聞いたことがあるが、カメラを調節することで絵作りができるんだろうな。
まだ、自分にはそこまでのスキルがない。
だからこその、素振り。
素振りで見えてくることがある。

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