心に近づきたくて、心を寄せにいっている。

人の振り見て我が振り直せとは良く聞くけれど、他者を見て学ぶことは本当に多い。

人の言動を見て、自分を顧みる。

他者を鏡にして、自分を映す。

小さな子どもから学ぶことも多い。

新鮮な発想やひらめきや想像力にハッとすることがある。

同僚のパーソナルな部分に触れて、グッと惹きつけられることもある。

年配の方々の深い悩みや思いを聞いて、今までの自分の価値観や思いがグルっとひとまわりするような、そんな感覚に陥ることもある。

仕事では、なんらかの集団に対してお話をするような機会も多いが、それ以上に個別支援と言って、目の前の相手に対して、面と向かって色々な話を聞いていくようなスタイルの仕事が多い。

1対1で電話や対面で相談を受けることが多い。

介護関係の相談であると、今までの生活歴や仕事のこと、お金のこと、家族のこと、身体のこと、病気のこと、生活の中で大切にしていること、好きなこと、人生への捉え方や考え方、等々、その方の芯に迫っていくことが多い。

あまり触れてほしくないなと思うようなことかもしれないが、聞いていくと「話していい?」と言って話してくださる。

相手は、ご自身のお子さんよりもだいぶ年下の私に対して、人生の深い悩みなどを話してくださる。人生において影を落としていることを話してくれる。

話を聞いたときの自分の対応や反応がいいのか、正しいのかなんてよくわからないけれど、相手が正直な気持ちをぶつけてくれる以上、私も心をまっすぐにして、話を聞く。そして、対応する。

そういう時に思うことは「話す」ということは、本当に大切な行為であるということ。その時に返した自分の言葉がその方にとってどういう意味をもつのかはわからないけれど、私は嘘は言わないし、その時に思ったことを正直にお返しする。返す言葉がない時は、返す言葉がないと正直にお伝えする。
わからないことは、また考えたり、調べたり、聞いたりしてお答えするねとお伝えする。

言葉はたくさん溢れていて、思いもたくさん溢れているなと思う。

大事な思いがたくさんあって、それを落とさないように、ちゃんと拾いたいなと思って真摯に対応する。

真に受けると疲れちゃいそうなことも、一旦受ける。

そして、自分の中で咀嚼してから、それを吐き出すようにしている。

自分の中に取り入れた時に、どうにかしてそれらをポジティブなものに変換できるか、とか自分の学びにできるか、とか考えながらそういうことを結構楽しんでいるような気がする。

日々、色んな方が発する言葉やそこから溢れる思いは、私の糧となり、力になる。物事を前へ前へと進めていく時に欠かせない原動力にもなっているなと思う。

だから、日々人の言葉の奥底にある思いに近づきたいと思って心を寄せにいくのだと思う。

深みに近づくような時、色んなことがクリアに見えるようになって、自分のこともよく見えてくる。

生きていくことはとても深く、興味深いものだと思う。


今日も読んでくださり、ありがとうございました。

そら

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