sora_0711

こんにちは。

sora_0711

こんにちは。

最近の記事

「僕を消す予言書」あらすじ

主人公、佐々木康太は「2023年 予言の本」と書かれた“消せる予言書”に出会った。 “消せる予言書”はその日に書かれた予言の文字を、1部消して使うことで自分の都合のいい予言に作り変えられる予言書だ。 最初は冗談かと思われたが、その予言書を使って主人公の幼馴染である年上お姉さん、一葉美咲と付き合えたことで本物であることを知る。 しかし、その本の記述には半年後に「恋人が死ぬ」との予言が! 主人公はこの“消せる予言書”を使って美咲を生かす未来を創ろうと決意するが、その決意とは?!

    • 「蟠り」第3話

      まず、嫌われるには「消せる予言書」を通してからではないとできない。 あれは8月27日のことだった。デートの約束をすっぽかそうとした。 しかし、道を歩いていたら、停車した黒塗りのワゴン車からガタイのいいサングラスをかけた角刈り集団が「おい!お前車に乗れ」 といきなり拉致られ、金目のものを出せと要求された。 「ヒぃ・・・何も持ってません」 と人生史上最も情けない声で命乞い。 挙句、何もないと分かったら捨てていけと公道のど真ん中に落とされる。 落とされたかと思ったらクラクションの音

      • 「決意」第2話

        ということで『2 22 恋人が死ぬ』 この予言を矛盾させるためにはどうするか。簡単に思いつくのだと「死なない」ようにするだ。 しかし、これは難しい。なぜなら原因が分からない以上対策のしようがない。死ぬ原因を一つ一つしらみつぶしていくこともできそうだが、一日一回きりの「予言を消す権利」を無駄にして行うものでもない。それだとすれば、もっとも簡単で分かりやすいものそれは・・・ 「恋人・・・」 恋人を矛盾させるってことはつまり・・・ 別れるってことか。美咲姉さんと俺が 一呼吸おいて美

        • 「消せる予言の書」第1話

          「私、こうちゃんのことが好き。付き合ってくれないかな?」 8月23日、僕、佐々木康太は告白された。 しかも、憧れだった3つ年上のお姉さん幼馴染の一葉美咲に。 街はずれの公園ベンチ。僕たちはお互い真剣な表情で向かい合っていた。 夕方でもセミがまだうるさい、夏後半。 彼女の青く澄んだ眼は僕の視線を捉えていた。 「で、どうなの?」 逃がさまいとさりげなく僕に重みをのせ、腕をがっちりと掴んだ動きの振動で彼女についていたイヤリングが一振り、小さく二振りと揺れる。 「そんなの決まってるじ

        「僕を消す予言書」あらすじ

          今日は珍しくテレビの中では怒号が飛び交っている。 アナウンサーの悲鳴やテレビ関係者のザワザワ声は画面を見なくとも画面越しから伝わってくるのが分かる。 いつも以上に働く彼らを見て私は感服した。現在時刻午前10時。今日の空は雲たった一つしかないほど平和そのものの。何か起こるはずもないと思えるようだが、町の様子はおかしい。 どうやら皆ざわついている。頭を垂れるものやパニックのあまり笑い、泣いている者までいる。 一方で警察やら自衛隊やら市民を守る責務がある人々はいつも以上に働

          日常

           ある奥様から手紙をもらった。その手紙は少し膨らんでいてかつピシッと尖っていた。手紙をもらうことはいつものことであったが、今日は少しばかり違うらしい。いつ入っていたのだろうか。現時刻は午前8時、昨夜奥様のポストに封筒を入れたのは19時半であるため、朝一か、昨日の夜中であろうか。この奥様とは毎日手紙を送り送られの関係性である。その奥様は向かい団地の左から二棟目の家であった。そんな奥様には証券会社の役員であり、180の高身長でイケメンの旦那様がいた。歳は35歳の中年近いのだが、屈