今日は珍しくテレビの中では怒号が飛び交っている。

アナウンサーの悲鳴やテレビ関係者のザワザワ声は画面を見なくとも画面越しから伝わってくるのが分かる。

いつも以上に働く彼らを見て私は感服した。現在時刻午前10時。今日の空は雲たった一つしかないほど平和そのものの。何か起こるはずもないと思えるようだが、町の様子はおかしい。

どうやら皆ざわついている。頭を垂れるものやパニックのあまり笑い、泣いている者までいる。

一方で警察やら自衛隊やら市民を守る責務がある人々はいつも以上に働く。見ていてとても気持ちの良いものだ。

彼らは勤勉である。やはり、人間が働く姿はとてつもなく美しい。でも今日ぐらいは休んでいいのにとも思う。

おっと!国会が開かれているようだ。あれだけ怠惰怠惰と言われ続けていた国会議員がいつも以上に形相を変え働く姿がみえる。居眠りしている人はどこにも見当たらない。

これなら徴収した税金以上の働きができているのではないか。

でも今日は働かなくていいのだ。みんな働かなくていいのだ。

そう。

今日はなんと私神が作った隕石を働きすぎの人間におとして、休息を与えてやろうとの労いであるからだ。

人間に働き続けられて困るのは私神様と私の地球なのだよ。

だから、さようなら人間よ。


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