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極道の妻たち三代目姐 ※ネタばれあり

あらすじ:関西の広域暴力団・坂西組の三代目組長が急死した。舎弟頭の寺田が組長代行として急場を凌いでいたが、対抗して若頭補佐の赤松を推す幹部たちが台頭、激しい主権争いが始まった。坂西の妻・葉月は、三代目の遺志を継ぎ、一万五千人の組員をまとめられるのは赤松だと見込んで肩入れしたものの、その赤松はヒットマンに殺されてしまう。怒りに燃える葉月は、この大組織を自らの肩に負うことを決心するのだった

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東映作品である『極道の妻たち』シリーズの最終章。岩下志摩の男勝りな姉御と違い、三田佳子が演じる姉御は女の色香を前面に出している。萩原健一演じる赤松を巡り、かたせ梨乃と三田佳子の女の戦いも見もの。

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又、鉄砲玉な男、赤松が良い味を出している。赤松は姉御に恋焦がれているのだが、プラトニックな関係に終始する。簡単に成就する関係であれば面白くない。姉御がヒットマンに殺された赤松の躯に縋りつき、泣き叫ぶ悲恋な展開は胸に迫る。

監督は、降旗康男。高倉健と組んだ『鉄道員』『ホタル』『あなたへ』のイメージが強かったので、こんな本格的なヤクザ映画を撮る監督だと思わなかった。嬉しい驚きであった。大人の恋愛要素を盛り込んだ作品なので女性に観やすい作品に仕上がっている。深作監督作品のようなヤクザ映画が好きな人にとっては消化不良かも・・・・。


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