見出し画像

「新聞記者は観たい映画ではなく、観るべき映画である」

あらすじ:東都新聞の記者・吉岡エリカのもとに、医療系大学新設計画に関する極秘情報が匿名FAXで届く。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、強い思いを秘めて日本の新聞社で働く彼女は、真相を突き止めるべく調査に乗り出す。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原は、現政権に不都合なニュースをコントロールする任務に葛藤していた。そんなある日、杉原は尊敬するかつての上司・神崎と久々に再会するが、神崎はその数日後に投身自殺をしてしまう。真実に迫ろうともがく吉岡と、政権の暗部に気づき選択を迫られる杉原。そんな2人の人生が交差し、ある事実が明らかになる。(映画.comより抜粋)

昭和の時代、小林正樹監督、山本薩夫監督、熊井敬監督、岡本喜八監督、深作欣二監督等政治をテーマにしたエンターテイメント作品を製作する監督はいた。しかし、昨今は政治をテーマにした作品は皆無。毒にも薬にもならない作品がほとんどである。その中で『新聞記者』は際立っている。今作品を鑑賞して、まだ日本映画は捨てたもんじゃないと思わせる傑作である。興行成績2億円突破の大ヒットである。日本の観客は毒にも薬にもなる作品に飢えているということを配給会社の方々は知るべきである。『新聞記者』に携わったキャスト陣、スタッフ陣に感謝と拍手を送りたい。


この記事が参加している募集

映画感想文

日々観た映画の感想を綴っております。お勧めの作品のみ紹介していこうと思っております。