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KCIA 南山の部長たち

あらすじ:1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョンが大統領を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ大統領を殺害してしまったのか?

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朴正煕暗殺は実際にあった事件なのだが、何故加害者が起こした事件の真相はベールに包まれたまま。今作品はキム・チュンシク原作『実録KCIA―「南山と呼ばれた男たち」』にウ・ミンホ監督はシェークスピアの『オセロ』とフランシス・フォード・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』を取り入れて脚色している。

暗殺事件発生40日前、政府の違法活動を知り尽くしていた元KCIA部長に大統領の真の右腕の「イアーゴ」という男がいることや大統領の国民に対する裏切りを忠告される。そして大統領から「学生運動の弾圧が生ぬるい」としてしばしば叱責され、大統領府警護室長とのライバル争いから陥落し、精神的に追い詰められてゆく様は鬼気迫るものがある

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原作者・金忠植氏曰く『金載圭(加害者)が憤怒調節障害があったことは暗殺の重要な要因の一つ』とのこと。この意見を踏まえたイ・ビョンホンの冷静沈着なときと怒りの沸点に到達したときの演技が大変素晴らしい。特に暗殺直前の怒りが沸点に到達した酒の席でのシーンは必見です


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