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自分で自分が怖い!?心に宿す「サツイさん」@スマイルライフ研究所


京都では暑くてじめっとした夏がやってきています。
7月に入ると祇園祭がはじまり、街中でお囃子が鳴り響く季節です。

最近、同僚によく「少年のようですね」と褒められます。私が日々、心や脳についての研究とトライ&エラーを繰り返している様子が「夏休みの自由研究に夢中になっている少年のよう」なのだそうです。ちなみに私は性別は女性ですが、自分自身を振り返ると正に「少年」だと実感しています。今日の記事も自分の人生を題材にして夢中になって研究した結果とも言えるものです。何かのお役に立てれば幸いです。

【今日のお題はこれ】

自分が怖い!?心に宿す「サツイさん」Youtube動画はコチラ🔻

<理由のない “ 恐怖 “を抱く>

私はずっと原因不明の“恐怖“を感じていて
何をしていても“怖い😣怖い😣怖い😣“

その頃の友人には「なんでも怖いんやなぁ😅」「なんでそんな怖いん」と色々と心配をかける程で

・コンビニに行くのが “怖い“
・パートナーに対しても “怖い“
・子どもが生まれてからは世間が “怖い“

なぜかそう感じるのです。

ただ怖いのなら良いのですが、心も拗らせていた私は「負けたくない」と負けず嫌いな所もあり、結果的には虚勢を張る・横柄な態度をとる・逆に謙りすぎる等のことを使い「勝った気」になっていた時期でもありました。

<怖いから他人を攻撃する>

昔、家でポメラニアンを飼っていた時、小さな体で大きな犬によく吠えていました。私が愛犬の立場なら、敵わない相手は大きな犬ではなく「恐怖」です。

恐怖を前にして、防衛本能が発動し、文句を言うことで虚勢を張ります。恐怖を抱えていることを「知られてはいけない」と思い込んでいたので、怯えながらも怒りを露わにする「怒りの人」でした。お恥ずかしい話ですが、この頃の私は、論破できれば“勝ち!“みたいな精神状態にも陥っていました。


<自分を見つめ直す>

しかし、怒り続けることは体力や精神力をかなり消耗します。怒ることに疲れ果てた頃、スピリチュアルの世界に興味を持ちました。セミナーに数回参加し、日常生活で心を落ち着かせる習慣を身にけるチャレンジを始めます。しばらく続けていると、心は穏やかな方向へ進み、実際、怒りのレベルも下がって来ました。

この頃から、自分の話す言葉・態度・癖などについて自己監視を始めたのだと記憶しています。

<監視しているだけでアウトプットをしていなかった>

自分を見つめ直し、自分の言動を監視し始めると、知らない自分を発見しました。その事がとても楽しく、モチベーションを高めてくれます。しかし、気になっていることや拘っている部分は見つけらるのに、根本的な解決には至りませんでした。

何かがおかしいぞ!?そう感じ始めます。

それから数年。
前回の記事にも書きましたが「言いたかったこと・伝えたかったことを声に出して言ってみる」ことを取り組み始めてから、それまでに見つけていた言葉や感情を表に出していくことで、私が見ている世界は一変し始めました。


<心に宿したサツイさんを発見>

自己監視して見つけた言葉や感情には、幼い頃〜現在進行形のものまで様々ありますが、できるだけ沢山声に出して言ってみることにしました。

そうすると不思議なことに、言いたかった言葉を声に出して独り言を呟いているだけなのに、涙はポロポロ出てくるし、時には大泣きするし、数日間情緒不安定な期間を過ごした後、いつの間にか私は「言いたいことを伝えられる自分」になっていました。

ある朝、出勤途中での出来事です。

いつもどおり
職場に向かって車を走らせていた時、

いつもどおり
車の中で私は、他の車にイライラしていました。

しかし、いつもと違ったのは「なんでこんな “ちょっとしたコト“ や “ 他の人には気にもならへんこと” で、こんなに殺意が湧くのだろう」という点に気がついたことです。

そして次の瞬間。

「あぁ。私の心の中に殺意がある!」
「殺意を持ってるのに必死で隠してる!!」
「殺意が抑え込めなくなるのが怖くて、ずっと恐怖を感じてたんや!!」

やっと実感し、自分の心の内を認めることができたのです。
殺意というと言葉が過激ですが、根本的な原因は「悲しみ」です。

<殺意=サツイさんと命名>

その日、私は自分の中にある殺意に「サツイさん」という名前をつける事にしました。これ以降、色んなところに潜むサツイさんを次々に発見していきます。

日常生活密着型サツイさん🔻

・家事が上手く進まなかった時にもサツイさんは顔を覗かせます。
・運転中、タクシーが強引に割り込みして来た時もサツイさんを発見
・自分責めをしている時にもサツイさんは自分に牙を剥き出しにしていました。

生活のありとあらゆる場面に「サツイさん」はいました。

<サツイさんの発見で心は軽くなった>

サツイさんが心に居る。そう認めただけなのに、私の心の中から「サツイさん」の影は薄くなっていきました。まるで見て欲しそうに物陰からじーっと見ている子どものようです。目と目が合うと満足して消えていく。もはや、成仏と言っても過言ではないかと感じるくらいです。

1週間程度の間に、沢山のサツイさんを発見しては言葉に出す。こうやって1つずつ向き合っていきました。そうして行くうちに私自身のイライラが激減しました。

その事に歓喜した私は嬉しさのあまり、同僚や友人に「サツイさん、消えた〜!!!」と強引にシェアしていた程です(笑)

<振り返ると>

昔から現在まで、言えなかったこと・伝えられなかったこと・一つ一つの言葉や思いを「黙る」「伝えない」という方法を使い、私は自分の気持ちに蓋をして来ました。

蓋をすることで「上手く人間関係をやり過ごせる」と思っていたのですが、逆に心の中に「悲しみ」や「憤り」を蓄積させていました。

自分のために「何も言わない」「何も行動しない」「黙ってみている」そんな自分が憎くもあり、悲しくもあり、いつしかそれは「サツイさん」として心のウエイトを大きく占めるまでになったのです。

サツイさんが大きくなればなるほど、抑えが効かなくなりそうな自分をヒシヒシと感じ、いつ爆発するかもわからない自分を「恐れていた」のです。

その当時、心の中ではいつもこう叫んでいました。

・お願いやから助けて!!!!
・怒らせないで!!!爆発しそうで怖いねん!!
・私、危ないから!危険やから!近寄らんといて!!お願い!

そんな声にならない言葉が頭と心で
エンドレスリピートしています。


そして最後には疲れ果て
「もう放っておいて」と呟き、小さくなって泣いていたのです。

<サツイさんと共に生きる>

人は喜怒哀楽の感情があって「人間」です。

どの感情が現れても「悪い」ことはありません。しかし、他人を傷つけたり、命を奪うような行動は許すことはできませんが、感情だけで見れば、どんな感情も等しく生まれてきて当然のものばかりです。

人は決して「美しい」だけではありません。
しかし「汚い」というわけでもありません。

大切なのは、自分のことをよく知り・弱点をうまく活用することです。
サツイさんが心に宿っていたとしても、原因は他人ではなく自分の思い出の中にある。悲しみや憤りを感じた大元の記憶は一体なんなのか?それを知り向き合っていくことで私たちは人生をゆっくりとでも確実に歩んでいけるのです。

<終わりに>

私は、サツイさんを発見して「自分を知る」「弱点を認める」「他人の温もりを感じられる」「心の交流を大切にできる」「大切な人と大切を分かち合える」等のことができるようになりつつあります。

それは自分には「できないこと」と「できること」を知った上で生きていくということ、それが私の考える等身大で生きることです。または無理をしない生き方とも言えると思います。

いつか記事にしたいと思いますが、自分を知ることについては、人間の生体としての機能や脳の働きなども参考になると思います。性格や環境・心や考え方だけで人は構成されていません。記憶については特に脳の機能である可能性は十分にあるのです。

等身大の自分を理解するにあたり、私にとって避けて通れない「サツイさん」を今日はご紹介しました。

何かご質問などあれば、LINEオープンチャット「スマイルライフ研究所」を検索してみてください。

2023.7.3記録

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