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「7つの習慣」を読み解く- ⑥ミッション・ステートメントを書くこと

さあ、土曜日だ。
土曜日のテーマは「個人の成長」だ。人が成長するために役に立つ情報や書籍をピックアップしていこうと思っている。

現在はスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読み進めながら、そこにボクの思考やエッセンスを加えながら解説している。
ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。


(反対意見があるかもしれないが…)ボクは、この「7つの習慣」で一貫して発せられているメッセージは「パラダイムシフト(固定化した概念や価値観が大きく変わること)」だと思っている。そして、これから出てくる「7つ」の習慣のベースになるのが「主体性(proactive: 将来のことを見通して、自分から進んで行動すること)」だ。

現在「第2の習慣: 終わりを思い描くことから始める」を読み進めている。

ミッション・ステートメントを書く

その中で、コヴィーは次のように書いている。
「終わりを思い描くことから始める習慣を身に着けには、個人のミッション・ステートメントを書くのが最も効果的だ。ミッション・ステートメントとは、信条あるいは理念を表明したものである。」

Mission: 使命、任務
Statement: 声明、宣言

それはボクも大賛成だ。
個人のミッションを持っておくことは、自分自身の方向性をブラさないために重要だとボクも思っている。もちろんボク自身も自分のミッションを明文化してメモに格納している。

夢物語になってしまっては意味がない

ただ、コヴィーが本の中に書いているミッションの例(彼の友人のロルフ・カーと氏名非公開の女性)にはちょっと気になる点がある。それは「今やるべきこと」が中心になっていて、中長期もしくは長期にわたって何を為すのかという点がぼやけていることだ。可能であれば、ミッションとして10~20年かけて実現したいこと、ビジョンとして3~5年かけて実現したいこと、そしてバリューとしては毎日積み上げていくもの、という区分がされている方が、ミッションの実現がより現実的なものになるだろう。

Vision: 見通し、構想
Value: 価値観

日々バリューを積み上げていくと、ステージが上がって新しい世界が見えてくる。そうなると、それまでに考えていたビジョンと自分自身の居場所に違和感を感じるようになる場合がある。その感覚を放っておいてはいけない。すぐにビジョンを見直すべきなのだ。そしてビジョンが修正されるとミッションも修正しなければならなくなるかもしれない。

不安定なバランスゲーム

それでいいのだ。
ボクはミッションはミッションから決めるものではなく、今の自分の価値観もしくは今の自分ができること(つまりバリュー)から積み上げて作るべきものだと考えている。何もないところからいきなりミッションを書き出すと、それはただの「夢物語」になってしまう場合が多いのだ。

基本的にボクは個人のビジョンは不安定なものだと思っている。そして、その不安定なビジョンの上にミッションは積み上げられている。いつ崩れるかわからないバランスゲームのようなものだ。重要なのは、いろいろな働きをしているバリューの中のどこに重点を置くかだ。

その人の重点の置き場は、その時その時の環境によって変わる。極論で言うと環境は毎日変化するが、それは一喜一憂するべきではない。しかし、根本的に生活様式が変わったり、自分の中で新しい発見があったときに自分の中の重点の置き場を変えてみるべきなのだ。その重点は日々微妙に揺らいでいて、バランスのとり方は感覚で掴んでいくしかない。

さて、皆さんは個人のミッション・ステートメントを持っていらっしゃるだろうか。

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