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「7つの習慣」を読み解く- ③proactiveであることがパラダイムシフトを生む

さあ、土曜日だ。
土曜日のテーマは「個人の成長」だ。人が成長するために役に立つ情報や書籍をピックアップしていこうと思っている。

現在はスティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」を読み進めながら、そこにボクの思考やエッセンスを加えながら解説している。
ご興味おありの方はお付き合いいただけると幸いだ。


わかったような気になって使っている言葉

なんとなくわかったような気になって使っている言葉は意外と多い。

日本にはかなり多くの外来語が入ってきていて、ボクらはそれを普通に使っている。ボクはそれが嫌じゃない。むしろ積極的に使う。日本が諸外国から取り入れているのは、単なる英単語ではなく外来的な考え方や枠組みだ。そういった外来的な考え方を説明するときに日本語ではしっくりこないので、多くの人が外来語を使うのだろうと思っている。

主体的(proactive)であること

さて、今日のテーマは、7つの習慣のひとつめの「主体性」だ。
「主体性」って日本語で書くと、なんだかわかったようで、実はよくわからない。辞書をひいてみると「主体性 - 主体的であること。そういう性質。」などと頓珍漢な回答が出てきたりする。じゃあ、主体的とは何かというと「自分の意思や判断に基づいて行動する様」だ。主体的の反対語を調べるといくつか候補が出てくるが、最も適切な感じがするのが「従属的」であり、意味は「自らの意思以上に他人に依存して、これに従う様」となる。

「7つの習慣」の中において「主体的」という単語には"proactive(プロアクティブ)"が使われている。"proactive"という単語は、そもそも自分から進んで行動するという意味を含んでいる"active"に、「前方に」とか「事前に」の意味を持つ"pro"がくっついた単語である。つまり、「将来のことを見通して、自分から進んで行動する」というような意味合いになる。つまり、日本語でいう「主体的」よりも"proactive"のほうが視点が将来に置かれているようなイメージだ。

一方で、"proactive"の反対語は"reactive(リアクティブ)"になる。"active"に「反対」「~しない」を意味する"re"が付くので「自分から進んで行動しない」という形容動詞になるが、「反応が早い」とか「敏感な」という意味も持っている。reactiveな人は周りから影響を受けやすく、周囲からの評価を過敏に受け止めてしまう人だ。

proactiveであることがパラダイムシフトを生む

そう、proactiveな人はあまり周りに影響を受けることなく、自分の将来に目線を置いて、そこに向かってどんどん進んでいく人だ。将来のことは誰にもわからないので、その将来がどんな結果になろうとも、それを受け入れる覚悟がなければproactiveにはなれない。そして、この「7つの習慣」が(おそらく全編通じて)テーマとしている「自分自身にパラダイムシフトを起こす」ということを実現するためには、その覚悟が必要なんだと思う。

コヴィーは、まず主体的であれと説いている。
主体的であるということは、必要以上に周りの意見を気にしないということだ。自分は自分、他人は他人。目の前だけでなく、少し先を見据えてproactiveに行動することが、この後に出てくる残りの6つの習慣の土台になると述べている。

この"proactive"の考え方は、アドラー心理学の提唱するところである「自分の課題と他人の課題を切り分けて、自分の課題だけを選択する」こと、それによって「他人から嫌われる可能性があるが、それを恐れない」ことにも通じるものがあるようにも思う。

(続きはまた来週)


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