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#語学学習

廣東話聲調を昔々に学んだ時の変なこだわりから解放された

廣東話聲調を昔々に学んだ時の変なこだわりから解放された

随分前の記事「私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(11)- 独学ノートの作り方 私の場合 -」で書いた通り、私は昔々のその昔、大学の図書館に置いてあった Yale University「Cantonese Course」のテキストで独学した。

その際に声調が(理論として)
高・中・低の3レベルあり、各々に
平(そのまま伸ばす)
升(下から上へ)
降(上から下へ)
の3種類がある

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私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(15)- 広東語の多様性 -

私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(15)- 広東語の多様性 -

この業務における言語環境はなかなかに複雑だった。

日本のメーカーなので、日本からの駐在員とは当然全て日本語でコミュニケートする。香港のオフィスでも、大陸の工場でも。私は香港のローカル採用だったけれど、日本語がネイティブなので、他の香港人スタッフより給料が少し良かった。香港は、強みや実力があれば、それが給与に反映する実務主義社会。私にとっては居心地良い環境。

広東語の多様性さて、大陸に入ると言語

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私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(14)- 香港移住で壁にぶつかる -

私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(14)- 香港移住で壁にぶつかる -

家探しまず最初は住む所。迎えに来てくれた友人の家に一週間ほどお世話になった。いわゆる公屋=政府の賃貸住宅。ベランダの端っこにトイレが設置してある。シャワーがどこにあるのか聞いたら「トイレにあるだろ」と言われた時の衝撃。かなりのカルチャーショック。

その友人が Prince Edward 太子で茶餐廳を経営していたので、何かあったらそこへ飛び込めば助けてもらえると思い、最初の家をその近くに決めた。

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私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(12)- アウトプットについて -

私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(12)- アウトプットについて -

アウトプットの訓練についてさて、独学はインプットには問題無いが、アウトプットの実地訓練はどうすれば良いのか?80年代後半の当時は今のように関西に香港人がうようよいる時代ではなかった。ということは自分から現地に乗り込むしかない。

学生の間はバイトしまくって年に少なくとも2、3回は渡港した。アウトプットの実地訓練のためと、将来香港に住むと決めたからには友人を作っておかねばならないと思ったから。

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私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(11)- 独学ノートの作り方 私の場合 -

私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(11)- 独学ノートの作り方 私の場合 -

広東語独学者への私からのアドバイス独学を始めようとする際に留意すべきことを二つ。
一つは、長い道のりを諦めないでインプットを続けること。
もう一つは、自分のタイプを理解しておくこと。

インプットが先、アウトプットは遅れてくる人はそれぞれ自分の中にコップのような容器があって、インプットしてインプットしてインプットしまくって、その容器が溢れ出したらアウトプットが自然と出てくるようになる。そんなイメー

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