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Green Terrace

明治神宮から
AEAJ Green Terraceに向かう。
明治神宮から、ほど近くでありながら
少々入り組んだ場所にあり
携帯のナビになかなか従えない。

すでに明治神宮の前、神宮橋で
どちらに向かって歩いているのか
わからなくなった。

やっぱり、地元民に聞くのが早い。
人力車でお客を待つ男性がおられ
営業妨害にならない程度に質問したら
快く携帯のナビを解析して下さった
「ちょっとわかりにくいね」
地元の道のプロが言うのだから
自分のとんちんかんぶりは
さほどでもないらしい。

どこから来たの?と聞かれ
地元について少々会話を楽しみ
目的地に向かうことにした。

「なんなら、これに乗っていく?」
と言われたが、ありがたいお誘いは
またの機会にと、江戸っ子にお礼を申し
お別れした。

人力車も悪くはないが、目立ちすぎる。
目の前の坂道、曲がりくねった細い道
たぶん、人力走者の方が
次は勘弁願いたい、と言うに違いない。

お目当てのAEAJ Green Terrace に到着。
隈研吾氏の手掛けた建築である。

ガラスに、周辺の建物が映り込み過ぎて
建物の外観がごっちゃり、見逃しそうになった。
今回の旅のテーマはどうやらガラスのよう。
高品質のガラスの性能を思い知った。

映りこむ建物に惑わされる


AEAJ Green Terrace エントランス

入口
ナチュラルなほっとする雰囲気


予約制なので受付をしたら
一時間程ゆっくり過ごせる。
スペースはさほど広くはなく
アロマのワークショップが開催できる様な構造。

時間になれば
簡単な建物の説明ツアーもして下さった。

格子の木組みの壁
壁・床・天井
用途により木材が違うらしい


天井

隈研吾氏の建築ということで
興味を持たれる方も多いとのこと。
私もその一人。
そもそもは、アロマの資格をとった
ここの長年の会員者である。
言い方をかえれば、どこもそうだけれど
資格保持には会員である必要がある。

資格は活用もしていないし、必要とは言い難い。
アロマ好きなので、まっいっかと
ずるずる会員継続中。とは言え
資格枠を設ければ、勉強のきっかけになり
アロマの奥深さが理解出来てとてもよかった。
資格は、使わなければ知識はどんどん薄らぐ。
日常使いなら正直、会員でなくてもいい感じ。

会員情報として、この建物が出来たと知り
旅の流れでやってきた。

アロマに興味を持ち始めた頃
まだまだアロマに関心を示す人は少なく
この協会での勉強会の参加者も今とは
比べものにはならない程、アットホームだった。
実は、規模が大きくない方が好きなのだが、
その頃を知っているだけに、アロマの活用が
一般化されここまでの施設を建築できる程に
なったと思うと、活用もしていない会員費が
少しは貢献に繋がったかも、と思えてくる。

スタッフさんによると
ここまでにくるのに20年かかったとのこと。
確かにアロマが広く認知されるのに
それくらいかかっているなと
なんだか、勝手に感慨深い。

スタッフさんが二階部分を案内して下さり
構造のエピソードや隈氏の想いを
お話して下さった。

正直なところ、建築の規模からして
つい、聞いてしまったのだけれど
お弟子さんが創られたのですか?と

口、口、口、言葉に注意という
教えを明治神宮で教示されたばかりよ。

なのに
丁寧に優しくエピソードを教えて下さった
スタッフさんありがとうございました。


二階から見える代々木体育館
こちらは、丹下健三氏の手掛けた
有名な建築とは知っていたが


My Instagram より

巨匠達の作品

AEAJ green terrace

aromaの資格を認定する協会
この20年でaromaの認知度があがり
随分おしゃれになった

隈研吾さん建築で
事務所兼つどいの場を
新築されていたのでびっくり
建築を見たくて立ち寄った

線路越しの向こうには
かの有名な丹下健三先生の
手がけた代々木体育館が
見える場所

丹下健三さんをリスペクトする
建築家達はこの周辺に自分の
作品を建てるのが夢らしい
いわゆる建築界の聖地

隈研吾さんは
木柱を代々木体育館に向かわせ
リスペクトを表しているのだとか

新旧巨匠の建築が
同時に見られる数少ない
線路沿いの場所

ガラス張りの外壁に内装は
木を組み合わせた格子が特徴的 
壁や床に合わせた木材選び
aromaに相応しいナチュラルな空間

自動ドアの機械部分も
スケルトンで見せるのが
隈さん流らしい

アットホームな建築で
精油がとれる植栽も素敵

ガラスと木と緑
大好物な組み合わせは
心地よい空間の参考に

未来はこの周辺に
隈研吾さんをリスペクトする
建築家の作品が建つかも^ ^



巨匠たちの作品

丹下健三氏の代々木体育館に向かって
隈研吾氏の建築は柱を向かわせリスペクト
新旧の巨匠の建築が同時に見える場所


神社構造にも模しているのだとか
天井や壁がこの最新のガラス製で
その内部が木の格子で縁取られている
天井をガラスにすることで
自然な空気感を室内でも感じられる
目下は線路で電車が走る風景
心なしか空の雲は虹色

階段部分の窓からも、代々木体育感が見える造り

窓から
ちょっとだけ
見てみよう


こちらがスケルトンの
機械部分をみせた入口の自動ドア



本業は建築ではなく、アロマ

本業の精油コーナー
ムエットに精油をしみこませて
持ち帰ってもよいとのこと

バラの香り三種を比較
ローズアブソリュートが一番好みだった


建築周囲の植栽

周辺の植栽は
勿論アロマオイルがとれる植物で構成
こちらも植物に詳しいスタッフさんが
案内して下さった。

OPENして、小さかった植物がやっと
ここまで成長した。
今のところ、
アロマでは種類の豊富な柑橘系は、
木が大きくなりすぎるので
植えていないとのこと。



















新旧巨匠たちの建築をめで
植物の良さ、アロマオイルの貴重さを
感じれる空間だった

新緑の心地よい季節に

ありがうとう


ちなみに
私の小さなアロマの世界のインスピレーションが
そのまま、インテリア、建築になったような
場所だった。 ^ ^    見に行って良かった。

ガラスと木は合うんだな
この小さな世界を
インテリアや建築にまで
広げられるとわかった

建築家になってみたい





隈研吾氏インタビュー
グリーンテラスは交流の場であり、香りに興味を持つ様々な人が集う場所。
そして都会の真ん中に“森を作る”ことに挑戦してみたかったという想いがありました。ここでは全面的に国産ヒノキを使い、「木組み」の技を最大限に生かす造り方をしています。

ヒノキは強度、香り、見た目の青々とした印象、
三つの要素が兼ね備わった木。「木組み」は日本の伝統的な技術で、世界最古の木造建築である
法隆寺も木組みで屋根を支えているんですね。
さらに木材は、二酸化炭素を固定する性質を持っているので、地球環境を良くする可能性があるんです。しかし遠くの森の木を使うと、運搬時に二酸化炭素を出してしまうのでこの効果が半減されてしまう。国産の、近くの木を使うということが重要ですね。

僕自身「香り」にはすごく興味があって、四季の豊かさみたいなものがいちばん深く繋がっているのは香りだと思っています。
香りのある空間は心を和やかに、リラックスさせてくれるような不思議な力を持っていますよね。気持ちを高めてくれる、みたいなことがあるかもしれない。今まで言葉に表せなかった色んな作用をくれるんじゃないかな。

この場を訪れた人には、建物の中で森を味わってほしいですね。
森に足を踏み入れたときの、あの特別な体験。
それは香りであり、光であり、風であり、そういうものがこの建物の中に実現できたら、ある意味で建築の一つの理想型です。

またもや記事を書きながら、動画を拝見
お弟子さんが手掛けた?・・なんてこと
巨匠、本当にごめんなさーい。



心地よいグリーンテラスを後に次なる目的地へ

そして、また駅に戻り移動。
帰りもナビで迷ったから
地元民の二人組女性に声をかけたら
同じ方向だから、一緒に行きましょうと
親切にして下さった。
ナビはしばらく歩かないと確信が持てないから
意外にわかりにくいよねと慰めのお言葉。
お陰でスムーズに駅に辿り着けた。

次に続く。

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