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愛すべき人たち(植木屋さんだって植物に詳しいとは限らない)連載小説第2回序章2

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連載小説第2回 序章2

「引きこもり」

 空は、何時も鉛色の雲で覆われていて晴れる事はなく。そして、その先にある道が何処へ続く道なのか、私には分かるはずもなかった・・・。

 これが私が引きこもりであった時の気持ちだった。

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 私が、引きこもりに成った切っ掛けは、東京の写真専門学校を卒業してからの就職の失敗にある。

 引きこもりとは、どのようなものなのか。まだ当時は、あまり聞いた事のない言葉であった。

 引きこもりになると、人に会う事が苦痛になり自信も持てなくなってくる。

 しかし、今は引きこもりと言う言葉が浸透しているので、その本質はともかくも、おおよその事は分かるはずだ。

 だが当時は、その状態が何なのかが自分でも自分の心や精神になにが起きているのか分からなかったのだ・・・。

 そんな私だか、何とかしなければと焦る気持ちはあった。それで考えたのが、人に会う事なく出来るであろうと思ってはじめた4コマ漫画雑誌への投稿だった。

 いざ投稿を開始してみると、私の作品は意外とあっさりと入選や入賞などして雑誌に掲載された。そして、掲載料として賞金や原稿料などが支払われたのだった。

 当時も今も同じだと思うが、4コマ漫画雑誌は1ページで二本の4コマが掲載されていて、投稿するのはその一本分であるから半ページで数千円程度の賞金や原稿料だった。

 しかし、一度、二度と、入選や入賞はするのだがその後が続かなくなるのだった。これは直ぐにプロになるほどの才能はないのだと思ったが、誰かのアシスタントになる行動も伴わなかったので諦める事としたのだった・・・。


 次に、考えあぐねて始めたのが竹細工であった。理由は、漫画の時と同じだった。

 しかし、全くの素人だったので、竹細工をはじめてすぐの時には、竹を削る左手の指先が小刀で切れてボロボロになったので、手袋をしたが指先はボロボロになり直ぐに血に赤く染まったのだった。

 だが、これ以外に無いと藁をもつかむ思いで、朝早くから夜遅くまで打ち込んだのだった。

 夜、薄暗いわずかな灯りの中一人で、淡々と竹を割って削り作ったが、初めは、どんなものを作れば良いかも分からなかった。

 しかし、日用品の籠や笊などの作り方を覚える気も簡単に作れるとも思わなかったので、最初は、風景描写的に石など配したお土産的な物を作ってみたりしたのだった。

 それから、昆虫や花なども竹で作っているうちに、だんだんと竹材の扱いや技術も上達してきたのだった・・・。

次回序章3「竹人形」へ続く・・・

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愛すべき人たち(植木屋さんだって植物に詳しいとは限らない)連載小説第2回 序章2「引きこもり」

終り

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2020.8.13 14.加筆.修正


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