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【She is Vanilla (彼女はバニラよ)!】最近のアメリカンティーン達に学ぶ言葉の使い方とイマドキ事情。

Hola~アスキです!
今日はたまたま先日ティーンエイジャーと話す機会があって、ちょっと面白かったのでここに書いてみようと思います。

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今、アメリカはSpring Breakなどで学生はお休み中
マイアミは毎年この時期は若者で溢れてごった返すということで、今年はコロナもありますが、それでも明らかにこの1週間くらいで若者が街に増えたなぁ~というのは私でも分かります。
もちろんコロナで自粛しなければいけない、そんなSpring Breakでパーティーなんてとんでもない!と思う方もいるかと思います。

でもちょっとティーンの立場になって考えみませんか?
学生時代の1年て本当に濃いというか、沢山の経験がある1年。
そんな中こんな1年以上学校でもプライベートでも我慢を強いられるのはとても苦しいことかとも思います。
アメリカも16歳から運転できますが、特に15歳前後なんかは運転も出来ないし、なかなかストレス発散てこんな状況で本当に難しいですよね。
大人から見たら「若者は言うこと聞かないで~」なんて思うこともあるかもしれないですが、私たちも漏れなくそういう時代があったわけで、そう考えるとコロナの状況下で「青春時代」を全うしたくても出来ないティーンズに私は個人的にはつらいよね~、楽しくないよね~と同情する気持ちもあります。
だから国内旅行でマイアミでパーッとしたい、そんな気分も分からなくない。マイアミは皆にとってのパラダイス、バケーションの地なので怒れないなぁ、とも思ってしまったりするのです。

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そんな中、先日ジャンのお友達の姪っ子たちがマイアミに遊びに来たということで少しだけ会いにいくことになりました。
15歳と16歳の2人の女の子でニュージャージーから来たということです。
お友達の叔父さんは「2人は何したいの~?どこでも連れて行くよ!」とCool Uncle(クールな叔父さん)に徹しています。
「え~何がいいかな~?男の子に会いたい!それでクルージングやジェットスキーなんか行けたらサイコーだよね~!」と15歳の子が言うと
「あぁ~もうこの子妄想激しいから、叔父さん。でも叶えてあげないと期限悪くなっちゃうかもね。」とクールな16歳が返します。
叔父さんは「男の子かぁ~難しいなぁ、それ。姉貴に怒られないようにしなきゃだしなぁ~」と板挟みなコメント。
絶対あとでお姉さんに怒られるからほどほどにね、とコソッと忠告するジャンと私。

叔父さんは「僕の友達のジャンは仕事の宣材写真を撮ってくれたんだよ!この間のForbsの写真は彼がとってくれたんだ。」
この叔父さんの彼はもともとNYでビジネスを始めて、去年から拡大するためにマイアミに拠点を移してきたとても成功している方。その後瞬く間にForbsにも取り上げられるという、右肩上がりが止まらないビジネス手腕の持ち主なのです。

「Wow That’s Cool !あの写真素敵だったよ、叔父さん~」
「ありがとう、ジャンのパートナーのアスキは華道家なんだよ。とても素敵で見たことのないような花を生けるんだ、アスキ見せてあげてくれる?」
と言われたので、簡単に過去の写真をインスタグラムで見せる私。
ティーンズってとても正直な反応をするので、どうかなぁ~とか思っていると
「Wow That’s Cool too !確かに独創的。いい感じ~」とまんざらでもなかったようで安心する私。
大人より、トレンドに厳しい若者たちの目や言葉のほうが鋭いので、ティーンズて反応が気になってしまう私。
そんなティーンズの言葉が気になる私は私で完全にオバさんということですが!

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ジャンがお土産にと、彼女たちにアメリカ版Fujifilmの写ルンですの使い捨てカメラをあげると「OMG I love it ~!」と一気にテンションの上がる二人。
ジャンは若者の心を掴むマスターでしょう、きっと喜ぶからと3軒も店を回ってカメラを買うあたりはジャンらしいおもてなし。笑
(余談ですが、Fujifilmの写ルンですとかを見ると、あぁ~やっぱりここでも日本のプロダクトに勝るものはない、と日本人として嬉しく誇らしい気持ちになってしまう、母国愛に満ちている自分にも気づくのでした)

叔父さんは「ジャンとはこの後も色々なプロジェクト用の写真を撮るつもりなんだよ。覚えている?この間会ったジェシカ?彼女と一緒に動いてくれることになっているんだ。」
「あぁ~ジェシカ、覚えている。彼女は何している人なの?」
「彼女はPublicist(広報担当)だよ」
「あ、そうだったんだぁ~、そういう仕事の割にはShe is Vanilla(彼女はバニラ)じゃない~

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その「She is Vanilla」が前後の言葉からいきなりパーンと飛んできたので、「え???どういうこと?!」といきなり英語読解できなくなる私
クールに二人の言葉を理解して、うんうん、と言いたいもののクエスチョンマークが頭を埋め尽くし、余りに気になってしまったオバさんの私は思わず彼女に
え、今のShe is Vanillaてどうい意味??」と聞くと
She is Vanilla、つまりBasic , もっというとちょっとBoringって感じかな」と言うので
「おぉ~そういうことね~じゃあ逆にBasicじゃない、イケてる人のことは何て言うの??」と聞くと
Rocky Road(ロッキーロード:チョコレートアイスにナッツやマシュマロなどが入っているアイスクリーム味)だよ!
「へぇ~!!!初めて聞いた、面白い~!」

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ティーンの学生時代て何かしら隠語のような、自分たちにしか分からないあだ名や言葉をよくつくっていたもの。
そんな言葉を使って電車の中や学校でくだらないことをゲラゲラと笑っていたなぁ~とか思い出しながら、今時のティーンズの「ティーンズコード(学生の隠語)」を聞いた私はこれは面白い!と反応してしまうばかりでした。

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その後も彼女たちの学校の話を聞いていると、彼女たちはカソリックの女子高に通っているという事で、最近トイレに「Genderless」のトイレができたという事
なぜいきなりそのトイレができたのか、誰がそのトイレを使っているのかという話で「多分、○○ちゃんて生徒の子が”女子”の部類に入るのが嫌だからだと思う」と言うともう一人の子が
「え、誰それ?そんな子いるっけ?」
「いるじゃん~、全然話したことないけど彼女だけ制服スカートなのにいつもパンツ履いていて、一回も表立って聞いたことないけど、きっと学校に相談してああいう風に彼女だけ対応してもらっているんだと思う」
「あぁ、パンツの子確かにいるね、思い出した~。そうだったんだぁ」
「一人だけのためにトイレ作る、っていうのもすごいよね~」
「でもまぁ、自分の”適している”居場所が見つからない、ていうことだからしょうがないよね~。トイレってある種のプライベートな空間だしね」
と2人はどんどんと違う話題に移っていきました。

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違う話になりますが以前にもこんなことがありました。
ジャンのお姉さんには4人、14歳~19歳までティーンの子供たちがいるのですが、ジャンのママに人気のTick Tok(彼女たちはTick Tokに夢中で、行くといつも踊ったり録画したりを1日中お家でしているのです)の女の子のページを見せているとジャンのママが
「この女の子何でそんなに人気なの??ちょっと太ってないかしら?」と言うと
Abuela(おばあちゃん)!太っているなんて、そんなこと失礼よ!これはBody Positiveで皆美しい、ていうことを示しているの!ね?」と他のガールズたちにも同意を求め、3人一致団結で、これは太ってない!と3人の孫たちから一気に怒られるAbulela。
ジャンのママも
「あら、わかりました、ごめんなさい!」と言いながらもそんなに言わなくても、、、と言った様子。
これはもう世代の考え方でなかなかスッとは理解できない問題でもありますよね。

私は35歳とジャン38歳。私も小さい頃から身長も高く、ムチムチしていたので小学校くらいからずっとあだ名は「ゴリラ」とか「デブ」とかしょっちゅう言われて男子生徒を待て〜!と追いかけまわしていた記憶があります
でも今はそういう言葉はもはや「タブー」の領域にはいっているんだなぁ、とこのGenderlessのトイレの話やBody Positiveの話を聞いてふと思った私。

もちろん「どんな人も受け入れよう」こういう姿勢は素晴らしいと思うけれど、10代の時の発言や考えなんて過ちだらけでもあるもの
失敗しながら学んでいくのが10代だけれど、今の10代の子たちは自分のことばがどれだけの重みになるかをよく理解しているな、と思います。曲がり間違ったことをネットなんかにポストしてしまえば、炎上し、その記録は一生残ってしまったりする世界
気を遣わなけれいけないことも多く、そうなると「間違ったことを言ってはいけない、変なことを言ってはいけない」と段々とセーフな発言にもなりがち
私たちの10代のほうが「Rokcy Road」になるのは簡単な時代だったのかもしれない、と思ってしまったりします。

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今の子たちは「Rocky Road」にプラスして「モラルやリスペクト、イクオリティ(平等性)」などもバランスよく持ってないといけない気がします。
それに加えてTick Tokやインスタグラム、そんなソーシャルメディアの人気度も10代から(もしかしたらもっと早く小学校とかもそうなのかもしれないですね)左右する時代。
私たちの時代のようにスポーツができたり、可愛い、カッコいい、それだけでは今のティーンたちの「Rocky Road」の基準には満たしていない
のです。
そんなとても難しく複雑な時代をコロナと一緒に駆け抜けるティーンズたちにエールを送りつつ、少しはハメを外したりCrazyになる、思いっきり過ちを犯す、なんて10代らしい「青春」をネットの世界だけではなく現実世界でも暴れてほしいものだ、と願う私。(親御さんはそんなの困ります!とコメントいただくかもしれません。子供のいない私だからの勝手な発言とお許しください)

私もどんなに歳を重ねてもRocky Road を貫ける、過ちを恐れないクールなオバサン、そしてお婆ちゃんでいけたらいいなぁ~なんて思います。

ではではHasta Manana!













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