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在日1世父×ニューカマー母の間の1979年生在日コリアン。会社員。猫、本、映画が好き。…

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在日1世父×ニューカマー母の間の1979年生在日コリアン。会社員。猫、本、映画が好き。あらゆる国家暴力をなくしていきたいです。 Free Plestine🇵🇸!!

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在日コリアンの私が、産経の記事を読んで感じたこと・考えたこと   ~想像と逡巡、確固たる思い、祈りのような気持ち~                    2021.7.22

7/19付産経新聞の「児童に勝手な朝鮮名 東大阪市立小の民族学級、保護者の明確な同意得ず」という記事を読んで、どうしても伝えたい・発信したいという思いで、この文章を書きました。  https://www.sankei.com/article/20210719-IS4XY25RS5ILNAHT7NVSX7BTJQ/ 想像と逡巡 7/20の明け方、普段起きるよりずっと早い時間に目が覚めてしまいもう一度少し眠るつもりで私は何となく携帯のニュースを見た途端、産経新聞の記事のタイト

    • パレスチナ支援を日本が停止する事、それは虐殺への加担。

      【ICJ国際司法裁判所の判決と、日本のUNRWAへの拠出一時停止】 ①ICJ国際司法裁判所の措置命令 南アフリカがイスラエルを提訴したジェノサイド裁判の措置命令が、先週26日(金)に出た。自動翻訳で生中継で視聴した。 結果は既に報道されているように、イスラエルに対して ・ジェノサイド的行為のやめるよう求めたもので、「ジェノサイドを防止するために全ての措置をとる」よう要請したものであった。 10月7日以降、正義とか人道という言葉が崩壊しているこのガザの惨状を見ているの

      • ガザ関西緊急アクション11.18

        【ご報告】 本日関西緊急アクション、どなたかがツイキャス撮ってくれていました。 寒い中でしたが、延べ600名の方はいたのではないかと思います。 新宿の方でも今日は、「ガザに涙を Tears for Gaza」という、 亡くなったガザの人々の名前を読み上げながら、赤い涙を白い布に参加者が書く、というアクションが行われたようです。 今すぐ停戦! 声を緩めず引き続き訴えていきます。

        • 【パレスチナ ガザの記録】11月18日

          毎日ガザで起こっている事が、目まぐるしく多すぎて情報を追うので精一杯だが、 未来の自分に向けて、忘れるなよという意味で、可能な限り記録していきたいと思う。 〇11月18日 ガザではイスラエルの攻撃で既に12,000人以上が死亡。 ①18日、ガザのアル・シファ病院 シファ病院では、避難していた数千人が1時間以内に強制的に排除された。 (患者が多数いるにも関わらず徒歩にて強制。当然移動できない人もいる) 鎮静剤・消毒剤がなく他、燃料がない為、医療の処置ができず、重篤な患者が

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        在日コリアンの私が、産経の記事を読んで感じたこと・考えたこと   ~想像と逡巡、確固たる思い、祈りのような気持ち~                    2021.7.22

          【映画紹介:「ガザ 素顔の日常」】

          【映画のご紹介①】 「ガザ 素顔の日常」2019年 92分 監督:アンドリュー・マコーネル 先日パレスチナ・イスラエルに関するドキュメンタリー映画を2つ見た。簡単になるが記録・紹介しておきたい。 映像というものの力はやはり大きく、映画から知る・学ぶのきっかけに繋がればと思う。 情勢を受け、現在全国的に上映されているが、又期間をおいて再上映もあると思うし、 直近でも又、いつか何年後とかでも、多くの人に見てもらえたらなぁと思う作品だった(2作品とも)。 大阪では直近、

          【映画紹介:「ガザ 素顔の日常」】

          パレスチナ問題に思うこと④ 散文の記録 ネガティブな思い含めそのまま。

          【パレスチナのこと、ガザのこと】 11月10日(金) 誰かがTwitter(Ⅹという名前が嫌なので使わない)で、停戦のニュースが出ていないかを探して朝目覚めてすぐスマホをみる、と書いていたが私も同じだ。しかし実際目にするのは前日より増えている死者の数 。 〈ガザ保健省の発表(9日)〉 イスラエルの空爆・攻撃によるガザの死者の集計10,812人(前日より243人増)、 うち子どもが4412人(前日より88人増) 今日はさらに「南部への避難の為に4時間休戦」というニュースを

          パレスチナ問題に思うこと④ 散文の記録 ネガティブな思い含めそのまま。

          パレスチナ問題に思うこと③

          【街頭で出会ったイスラエルで暮らしていた日本人女性の事、イスラエルについて(11月3日の出来事)】 11月3日祝日、大阪七藝で「ガザの日常」という映画があるという事で観に行ってきた。 こんな時に映画館でガザについて撮影されたものを見ることに何だか消費しているような気が最初して抵抗があったが、やはり違うなと思い直して観に行った。 劇場は情勢を反映し満席で立ち見の人も沢山いた。映画はタイトル通り私たちが普段目にすることのない「ガザの日常」を描く貴重な内容で、又別の機会があれば

          パレスチナ問題に思うこと③

          パレスチナ問題に思うこと②

          【日本に住むものとして、日本とパレスチナ・イスラエル問題】 日本に住むものとして私は今回まず思ったのは、「関東大震災による朝鮮人虐殺の歴史を政府が堂々と否定するような、こんな歴史に背を向ける日本政府を、私たちが許してしまっていることが、大きくはパレスチナでの虐殺につながっているんだ」ということだった。もっと日本社会のことをしっかりやらなくちゃだめだ、そんな風に思された。 先日受けた岡真理さんの緊急セミナーの中で、韓国の光州事件のことを綴った文富軾さんの本「失われた記憶を求

          パレスチナ問題に思うこと②

          パレスチナ問題に思うこと①

          【いま起こっていることと私】 10/7以降、スマホを見るのが恐く、でも朝起きて、昼休みに、仕事が終わってと、スマホでパレスチナに関する情報を見ずにいられない。これらの事でずっと心が落ち着かず辛い気持ちが続いているのも本当であれば、一方で日々の自分の生活を淡々とおくれている自分もいる。 変わらず流れる自分の日常とパレスチナで起こっている事の乖離に、何もかもついていけずずっと茫然とした気持ちでいる。 パレスチナは07年の封鎖以降、4回の大規模攻撃があり今回は5度目である。この大

          パレスチナ問題に思うこと①

          入管と私の家族と外登証②  ー家族の在留資格のことー

          私の家族と在留資格(その①のつづき) 再び個人的な話になるが、私の家族の在留資格の話をしたい。 私の母は、ニューカマーなので現在「永住者」という在留資格である。そして私の兄も「永住者」という在留資格である、つまり特別永住者である私の在留資格とは兄は異なる。 では同じ兄妹なのに何故、兄は「特別永住者」ではないか? それは、兄が韓国で生まれ生後半年で母と一緒に来日したからである。 かいつまんでその経緯を書きたい。 私の父は、祖母や他の兄妹は全員韓国へ帰国する中、戦後ひとりで

          入管と私の家族と外登証②  ー家族の在留資格のことー

          入管と私の家族と外登証①  ー父(アボジ)の記憶ー

          人の記憶とは不思議なものだなと思う。 自分の内側の深くに埋もれていた過去の記憶が、ふと蘇ったりする経験は誰にでもあるだろう。また「現在によって過去の意味は変わる」という言葉を耳にすることもある。2021年の今年は、私にとってそのような事が何故か多かったように思う。それは在日コリアンとして私が子ども時代に感じていたことや、在日コリアンとしての家族の記憶。 どちらかといえばそれらは、やはりざわめきや疼きのような感覚・感情を伴う出来事の記憶の方が多かった。 私からすると自分の過去

          入管と私の家族と外登証①  ー父(アボジ)の記憶ー

          『戦後、在日朝鮮人は日本国籍を一方的に「剥奪」された』とは、何を意味するのか?

          先日(8/12)、私のnoteで書いた「在日コリアンは日本の植民地支配の結果、生まれた存在である」という記事の内容に対して下記のコメントがありました。 タイトルが穏やかではないですね。 でも、一応私に対しては「議論」という言葉でボールが投げられていました。 私は、この記事のタイトルである、 「戦後、在日朝鮮人は日本国籍を一方的に剥奪された、とは何を意味するのか?」という事について、この方への回答という形式をとりながらも、これから「初めて知るよ」とか「何となくは分かるけど詳

          『戦後、在日朝鮮人は日本国籍を一方的に「剥奪」された』とは、何を意味するのか?

          【資料版】『戦後、在日朝鮮人は日本国籍を一方的に「剥奪」された』とは、何を意味するのか?

          この記事は、タイトル記事のその名のとおり【資料版】です。 (といっても2つしかありませんが是非ご参照ください) ▼1つ目:吉田茂首相の手紙 日本の戦後政治の骨格を形づくったといわれる吉田茂首相のマッカーサー宛に手紙(1949年8月末から9月初旬に書かれたと推定される) 朝鮮人居住者の問題に関しては、早急に解決をはからなければなりません。彼らは総数100万に近く、その約半数は不法入国であります。私としては、これらすべての朝鮮人がその母国たる半島に帰還するよう期待するものであ

          【資料版】『戦後、在日朝鮮人は日本国籍を一方的に「剥奪」された』とは、何を意味するのか?

          西成に16年間住んで① ~ ホームレスの人や生活保護について、思うこと・考えてきた事 ~

           ホームレス(路上生活者)の方が多い事で知られる街(※1)、大阪市「西成区」は、生活保護受給率が高いことでも知られていると思う。 ホームレスの人や生活保護の問題は、過去16年間、西成に住み生活していた私にとっても、とても身近なテーマ・問題であったので、わたし(この「わたし」には当然在日コリアンである私が含まれる)が感じてきた事や考えてきた事を中心にこの記事では取り上げ、伝えたいことを書きたい。 ▽「ホームレス」という言葉の定義だが、現実的に路上で寝泊まりしている路上生活者、

          西成に16年間住んで① ~ ホームレスの人や生活保護について、思うこと・考えてきた事 ~

          「在日コリアンの存在は、日本の植民地支配と何の関係もない、普通の移民と同じだ」と述べるあなたへ、あるいはそう考える誰かへ

          当該記事に関して、至る所に事実と異なる点がある為、取り上げご指摘させて頂きます。 ― 取り急ぎの回答・歴史の初歩的な説明に替えて ― 最初に述べておきますが、あなたの記事は事実情報として書かれていない不足点も多く間違いが多い事に加え、導き出したタイトルの結論の間違いぶりはあまりにも酷いのと、また私の記事から端を発している事から放置・看過する事もできず、勝手に私からの「回答」としてお伝えさせて頂きます。 述べられた内容について私は多々否定する事になりますが、あなた自身を否定し

          「在日コリアンの存在は、日本の植民地支配と何の関係もない、普通の移民と同じだ」と述べるあなたへ、あるいはそう考える誰かへ

          あるひとりの中国人の女の子のこと ー 民族的マイノリティの子どもに思いを馳せて、彼女と私の話から ー

          私は小学生の時に、あるひとりの中国人の女の子と出会っている。 このnoteの最初の私の記事(「在日コリアンの私が、産経の記事を読んで感じたこと・考えたこと」)に、小4の頃の私が在日コリアンとしてアイデンティティの苦しい危機に直面した話について書いた。これはその記憶と決して切り離すことの出来ない、同時に存在したもう一つの話、私の中にいるひとりの中国人の女の子の話である。彼女のことについてここで書きたい。 まずはじめに 彼女が一体どのような背景で日本に来た人だったか分からず、こ

          あるひとりの中国人の女の子のこと ー 民族的マイノリティの子どもに思いを馳せて、彼女と私の話から ー