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【就活失敗小話】ノルマなし営業のはずがなぜかヘルメットをかぶっていたある若者の話 その2

★その1はこちら↓

さて、建設系メーカーの施工管理職(求人にはノルマなしの営業職と書いてあった)として就職して早半年。6カ月におよぶ工場研修を終え、無事に本社へと配属になった。そこから先輩に同行する形で仕事を覚えていくことになるのだが、さっそくそこで面食らうことになる。

まず驚いたのが、拘束時間が異様に長いこと。工事が問題なく進んでいることを確認するために現場を見る必要があるのだが、朝7時半~夕方17時までは最低いる。これに加えて、朝の移動時間と会社に戻ってからの事務作業があったので家に帰るのは深夜。一日のほとんどを仕事、もっというと工事現場で過ごすことになっていた。

また、あまりにも専門用語が飛び交うことにも驚いた。墨出し、梁、モルタル、スケール、アンカーボルトなどなど。経済学部卒のド文系だった僕にとって、まず馴染みのない用語が飛び交うさまは一人外国に取り残されたようなもの。そもそも研修では自社の製品やビジネスマナーは教えてくれたが、現場で使う用語は教えてくれない。いま思えば隠していたのか?とすら思うのだが、なんにせよ戸惑う毎日だった。

他にも面食らうことは多々あったのだが、もちろん嬉しいと思う瞬間も多かった。工事が無事に完了したときの達成感は苦労の分だけ大きかったし、完成した現場を思わず家族に自慢したりもした。これだけでも「この仕事、つづけようかな」と思うには十分であったのだが、結果は2年持たずのリタイアとなってしまう。

その理由はやはり、やりたかった「ノルマなし営業」と今の「施工管理」という仕事へのギャップが徐々に大きくなっていくからなのだが、この続きは次回(最終回予定)で述べていきたいと思う。


★就職活動アドバイス★
「理想と現実のギャップは早期退職につながる」

たとえば就職活動の軸を「プライベートの充実」においていたのに、給与やアクセスの良さから残業時間の多さに目をつぶり、「まあいいか」と入社してしまうと、理想と現実のギャップの大きさから早期退職してしまうパターンが多い。自分が就職に求めるものは何なのか、それをしっかりと定めたうえで、妥協しない就職をすることが何より大切だ。


【この記事を書いた人】

NAME:はちまん
新卒で入社した建設系メーカーを1年半で退職。それから半年のニート期間を挟むも、無事に転職に成功した31歳。現在は自分と同じように、就活で失敗する若者を生まないために、実体験を交えながら転職のためのワンポイントアドバイスを発信中。


#ビジネス #仕事 #自己紹介 #就活 #転職 #働き方

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