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【就活失敗小話】ノルマなし営業のはずがなぜかヘルメットをかぶっていたある若者の話

僕が就職活動をスタートしたのは2011年の3月末。ちょうど東日本大震災にみまわれた直後だったので、新卒市場はというと、それはそれは大荒れだった。2008年にはリーマンショックもあったため、「売り手市場」なんて言葉とは程遠いと理解していたが、それでもつらい現実だ。数十社面接して内定が1つなんてのは珍しくもなんともなかったのだが、これから自分自身が直面すると思うと目の前が真っ暗になったのを覚えている。

例に漏れず、僕自身もスムーズとはいかない就職活動だった。内定が出たのはたしか7月下旬。20数社目に出会った建設系メーカーの施工管理職だ。

施工管理とは、簡単に言えば「工事の現場監督」のことなのだが、もともと建設に興味があったわけでもない。というか大学は経済学部のド文系だ。そんな僕がなぜ面接を受けたのかというと、理由は単純。新卒求人ページには「ノルマなしの営業職」と書いてあり、楽そうだと思ったからだ。

そもそも営業じゃないし、よくよく見ると仕事内容に「工事現場での進捗管理」としっかり書いてあったし、面接で聞くタイミングも十分にあったのだが、「早く内定がほしい!」という焦りから、内定が出たことで満足してしまい、僕の就職活動はここでいったんの終わりとなった。

しかし世の中そんなに甘くはない。この先にあんな人生が待っているとは、このときは露程も思わなかったのだった……。


(次回へつづく)



★就職活動アドバイス★
「職種名だけじゃなく、仕事内容もしっかり読もう!」

求人で一番目立つのは職種名なので、注目してもらうために装飾をこらす企業も多い。今回の「ノルマのない~」がそれにあたるが、飾りすぎて仕事の本質が見えづらくなっていることもある。職種名だけではなく、しっかりと仕事内容を読み、本当に自分にあっているか吟味することはとても大切だ。


【この記事を書いた人】

NAME:はちまん
新卒で入社した建設系メーカーを1年半で退職。それから半年のニート期間を挟むも、無事に転職に成功した31歳。現在は自分と同じように、就活で失敗する若者を生まないために、実体験を交えながら転職のためのワンポイントアドバイスを発信中。

#ビジネス #仕事 #自己紹介 #就活 #転職 #働き方

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