コストコのコロナ対策から見えた日本人の国民性
本日の記事ではコストコ・ホールセール(以下コストコと省略)が取り組んでいるコロナウイルス対策についてと、そこから見えた日本人の国民性についてを書こうと思います。
コストコ・ホールセール
最初に少しだけコストコについて説明します。コストコは、アメリカ生まれの会員制倉庫型店で日本には26店舗あります。その魅力は、倉庫のような巨大な店舗をはじめとして、食品から家具に至るまですべてにおいてビッグサイズな所です。まるで本当にアメリカにいるかのような感覚にさせてくれます。
コストコが取り組むコロナウイルス対策
・お買い物フロアに移動できる最大人数を1家族2人までに制限
→混雑による密集を防止するため
・駐車場からお買い物エリアへの移動手段であるエスカレーターには従業員が1人立ち、グループ毎に2m以上の距離を取るように指示
→ソーシャルディスタンスを保つため
・試食はもちろんなし
→ヒト・モノ感染防止のため
・レジ列を1列にし、レジ手前で従業員がレジ指定して移動。さらに足元にテープで線を引き、客同士の間隔を2m以上離す。
→ソーシャルディスタンスを保つため
フードコートは利用できるが、普段はある席がなく、実質テイクアウトのみ
→密集を防ぐため
レジの従業員も手袋をして対応。
→従業員の感染予防のため
カートの持ち手やエスカレーターの手すりを常にアルコールで消毒。
→ヒト・モノ感染防止のため
私が見つけた対策だけでもかなりの数ありました。気づいていないだけでもっと多くの対策をしているかもしれません。ここまで徹底的に対策しているスーパーやお店は皆様の周りを見ても、なかなかないのではないでしょうか。
そこから見えたこと・私が感じたこと
コストコのコロナウイルス対策の徹底ぶりについて理解していただけたでしょうか。ですが私が本当に伝えたいことはこれではありません。
私が伝えたいのは、コストコで当たり前のようにレジ列にテープで線が引かれ、人がそれに従い止まり、前後との間隔を空けようとしたことです。後ろの人もそれに続いて前後との間隔を空けようとするのです。
私はこれが当たり前のようですごいことだと思いました。こうした周りの人に合わせようとする「協調性」は、私たち日本人の特徴の一つです。レジでは前後との距離を2m空けなさいと強制されているわけではないのに、私たちは前の人に続いてレジ列ではしっかりと間隔を空け、誰もが何気なくアルコールを手に振りかけます。
もちろん、実際2m空けたり、アルコールを手に振りかけようとするのは私たち1人1人がコロナウイルスに対して危機感を持っていることが一番の理由だと思います。
しかしこの日本人が持つ「協調性」のおかげであまり危機感がない人も周りの人と2mの間隔を空けようとすることも事実です。その結果、あまり危機感がない人の感染リスクを下げることができます。
つまり私が伝えたいことは日本人が持つ「協調性」という国民性はこういった状況ではかなりプラスに働くのではないかということです。もちろん買い占めなどのマイナスな側面があることも考慮しなければなりません。しかし私は日本人が持つこの協調性こそが重要な役割を果たしているのではないかと思います。
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