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十八話 コンビニのトイレ

コンビニの飲食コーナーで、缶コーヒーを飲んでいる私…。
ふぅ、人心地つくわね…。だいぶ落ち着くわ…。
ホットの微糖の缶コーヒーの温かさが身体に染み渡る。
外はいまだに真っ暗だった。たまに車が通りかかるだけ。
車の赤いテールランプが残像を残し、私を照らす。
真夜中のコンビニで缶コーヒー飲むなんて不思議な感覚だ。
普段の私だったら絶対できない体験…。
夜中に出歩いて、たとえコンビニだって買い物したことはない。
そう、元は私は家出するような悪い子ではなかったのだ。
それなのにあぁそれなのに、うちの親は…。大人って…。
お姉ちゃんの勉強のことがあるからって…。
そんなに私が邪魔なのかな…?
私を精神病院に入れようとするなんて…。
だから私は家出をすることに決めたんです!

そんなことを考えていたら、おしっこをしたくなってきた。
缶コーヒー飲んだからかな…?
コーヒーって利尿作用あるのかな…?
どうもでもいいことが気になる私…。
まぁ、いいかトイレ行ってこよう…。
私はコンビニのトイレに向かったのである…。
そして、中に入って用を足そうと思ったら…。
「お客様!お客様!」
店員さんがドアをノックしているのだった。
私は仕方なくトイレのドアを開けた。
「申し訳ありません。夜間のトイレの使用はお控えください」
「す、すみません」
ドアにそんなこと書いてあったかな?とりあえず謝っておいた。私はトイレから出ようと思った。
店員さんは言葉とは、裏腹にトイレの中にずいっと入ってきた。
それだと、私トイレから出れないんですけど…。

以降、センシティブな差分小説あります。
興味ある方は読んでみてください。

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