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雑談はその場にお互い話をのっけていくこと - コーチングを提供する前に、素直に相手に関わろう

対話のコミュニティ」で出会った、桜林直子さん(サクちゃん)の対談は、とても勉強になりました。彼女の話を聞いて、自分のコーチングセッションのスタイルがじわじわと変わったことがあったので書いてみました。

コーチングスタイルが変わったかもしれない?

長いお付き合いをしているクライアントとのセッションで、先日聞いた対談で気になっていたことが頭にのこっていた状態でした。コーチングを意識して(自分を出さずに)問いと傾聴をするというよりも、好奇心を全開にして話すことに意識が向いていたら、「今日のセッションは少し変わったね。そのさんも提案してくれて、二人のリソースを使って考えることができた気がする。」とフィードバックを受けました。

いまはコーチングの学校(The Coach Academy)を卒業して、実際にセッションの経験を積んでスキルを磨く時期です。ただし、練習を始めた頃に契約した継続セッションのクライアント達が期間を完了してきて、これまでのやり方を踏襲して成長に向かえていない時期だったので、少し驚きました。

コーチングでは、「セッション」と表現するとおり、二人の力を合わせてクライアントが考えたり感じたりすることを深めるのが理想です。私が学んだコーチングでは、「いまここ」で関わることや、「好奇心を素直に表現する」ことが大切だと教わりました。これらを心がけて、セッションに臨んでいますが、伸び悩んでいたところでした。


サクちゃんの話から、何を学んだか?

対話のコミュニティ」(※現在第1期で募集は一旦停止中)のミートアップで対談の話を聞いた、サクちゃんこと桜林直子さんは、「サクちゃん聞いて」という"毎月1回雑談をする"というサービスをしている。

最初は「雑談」って何だろうと思って聞いたけど、対談は司会の水Pやりょーじさんがする質問に答える形だった。
サクちゃんが「このコミュニティは聞き手の人が多いから遠慮しているだろうけど、こんな話し手が話したそうな事を気にした話聞いても持ち帰るものないよね」(という主旨)の発言をした後、話が盛り上がった。zoomのチャットの質問も五月雨に降り注いだ。それにも、サクちゃんはゆったりと気負うことなく答えていた。明確に、わかりやすく。

「コミュニティで話しても深く語ってくれなくて困る」という相談に、秒で「深く聞かれたら話さないよね?怖いよね。」と答えて、「相手への興味より、"深く聞かないと"が出ちゃったら相手からも分かるし話せないよね。」と返す。切れ味鋭く、すっぱり。

対談が続いて、サクちゃんは「深い話をする相手には信用が必要」と話す。併せて「話すほど信用されないなら、それでも良い。」、「役に立ちたいという気持ちはなく、ただ話すだけ。目標を持たない。」と話した。
この言葉にも会場からは、「この人と話してよかったと思われたい気持ちがあるけど、ただただ自然体であることが大事なんだ」と感想が出ていた。「相手全員を必ずしも信頼する必要はないし、自分自身も信頼される必要はないんだ」という、ため息にも似た反応もありました。

会場からは、意図にしたがう事を強要してくるような人と話すときの悩みも出たけど、サクちゃんは「相手の意図を汲まなくても良い」と話していた。「みんなとうまく話そう」とか、苦手な人と付き合おうとしない。苦手は苦手なままにしている、とも。
その上で、会社の上司など付き合わないといけない人には改めて「意図を汲まない」ことの大事さを話す。時間はかかるけど、技術だから、弱いまま断ることはできると語っていた。

気がついたら終わりの時間で、あっという間に過ぎていた。学びを振り返る暇もなく、ただただ会話のテンポにのってうなずいてた時間でした。

そうそう、対談終わりに話していた国語の苦手だった子が塾の先生に言われて「感情をあらわす言葉」を調べて集めていくうちに得意になった話も印象的で、それを「いかに自分たちがスゲえとヤバいで話しているかよ」と言っているのも腹落ち強かったですww


コーチングセッションで成功するために大切なこと

つい対談を改めて思い出して、ワクワクした気持ちを再現するのに紙面を使ってしまった。コーチングセッションで使える学びを改めてまとめると以下の3つを覚えておこうと思いました。

  • 対話では素直にお互いを場に出すこと。それには信頼が必要なこと

  • 相手への興味が先に立つ。全員から信頼されることは求めない

  • 感情について言葉が足りないところをサポートする

雑談では、話したい事を自由に話してもらいます。そして、話している相手が理解できるように説明する必要はななくて、聞き手も分からない場合には遠慮なく質問をします。「テーブルの上にお互いが話を出し合うような感じ」で、自分の話もしながら相手の話を聞きます。
コーチングではコーチとクライアントに分かれた時に、"クライアントの立場"を意識させて、コーチが理解できるように話をさせてしまっているかもしれない。でも、本当に深くコミュニケーションを取るためには、率直に話し合うことができるのがとても大切だと思いました。

傾聴をがんばろうとか、「コーチとしてのサービスの提供」を意識すると、相手との距離が遠くなることがある。クライアントが素直に話せるようになるには、コーチは素直に聞いてくれると思われないとならない。
そのために、クライアントへの興味そのものを高めて関わることが肝心だと改めて思いました。併せて、クライアントから「立場を持って接する求め」を感じても不必要に"意図を汲まない"ことも大切だと覚えておく必要があります。

そして、多くの人は言葉にできていない感情を持っていることがあることを覚えておく。コーチはクライアントの状態や気にかけていそうなことをフィードバックすることで、クライアントがまだ言葉にできていない感情を言葉にして明確にできることがあります。コーチングの大きな役割の一つは、まだ言葉になっていない感情を言葉にして明確に意識することができるようにする事だと思いました。


対話のコミュニティから得た、コーチングに関する新しいアイデア

今回は、雑談に関する対談から、自分のコーチングセッションでの成長につながる事について学びました。
コーチングでは、クライアントとの「セッション」が重要であり、お互いのリソースを使って考え、共感し合うのが理想です。しかし、今まで関わってきたクライアント達との継続セッションではコーチとして成長しきれていない状態が続いていました。
対話のコミュニティでサクちゃんとの対談を聞いてクライアントへの興味を中心に据えて、素直に話し合う事の重要性について改めて学びました。また、コーチはクライアントの感情をフィードバックし、言葉にし明確にすることがひとつの役割だと感じました。

こうした経験から、自分自身を見つめ直して、次のレベルに進むためにも、新しい知識やアイディアを取り入れていきたいと思います。引き続き、noteの更新もチェックしてくださいね!

※現在は2023年9月募集予定になっていますが、気になる方向けに、「対話のコミュニティ」の1期生募集時の案内を参考に載せておきます。

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(お願い)興味ある人は声を聴かせてください

そんなわけで、コーチングもクライアント絶賛募集中です。ぜひ、興味を持った方は下記のnoteを見てご連絡ください。
いつでも、素直にあなたに興味を持って向き合います!

END


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