時間をかけて巻き込む

今朝の投稿に関連して。

令和3年度に、岡山県が国の事業の採択を受けて、避難行動要支援者の個別避難計画作成に関する勉強会(研究部会)を開催しました。

瀬戸内市も、全6回に防災・福祉部局で参加し、計画の考え方や関係者を集めた会議(地域調整会議)のロールプレイに取り組みました。


僕ははじめ、勉強会に参加することで、計画づくりの「答え」が学べると思っていました。
だけど、答えが示されるどころか、会を重ねるごとに混沌としてきて、避難行動要支援者本人の状態や地域人材、ハザードの程度などに合わせて柔軟に考えていかなければならないということが見えてきました。

「こうやればできる」という唯一の方法はなく、やれることからアクションを起こし、反応を見ながら修正していくということでしか前に進んでいかないし、むしろ、この取組に関して言えば、「時間をかけて関係者を巻き込みながら進めていく姿勢」が行政には求められるのではないかと思います。


フットワークだけで考えたら、危機管理課の僕一人で進めるほうが軽く動けます。
だけど、すべてのケースを一人で作るなんて不可能だし、より実効性の高い計画を目指すならたくさんの関係者の協力が必要不可欠です。

効率化とか、時間短縮とか、省エネ化とか、たしかに限られた人員で仕事をこなす上では必要な考え方なのかもしれません。
だけど、仕事の性質を踏まえ、時間をかけるべきところ、手順を踏むべきところはしっかりと見極めていかなければならないと思いました。

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