走りながら考える

現在、瀬戸内市では災害時避難行動要支援者の「個別避難計画」の作成に向けて、福祉専門職等(ケアマネジャーや相談支援専門員など)との連携体制構築など、草の根活動を続けています。

また、それと同時進行で、「本人または家族による計画作成」(セルフプランと言うそうです)も進めています。
(以前書いた記事はコチラ↓↓↓)


セルフプランに取り組んでみて良かったことは、「対象者の居住実態が見えてきたこと」です。

国の取組指針では、「優先度の高い者の計画は、概ね5年以内(令和7年度末)に作成すること)とあります。

優先順位付けの方法としては、①地域におけるハザードの状況、②本人の心身の状況、③独居・社会的孤立等の居住実態などから判断するものとされていますが、最初の段階では③の情報の把握は難しいです。

ここで役に立つのが「セルフプラン」で、全ての項目が本人・家族で書けなくても、「独居なのかどうか」「近くに家族・支援者がいるのかどうか」「サービスを受けている事業所はどこか」などが分かると優先度付けに役立つと思います。

最初に優先度付けをキッチリしすぎず、まずはセルフプランで情報を集めた後、地域のハザードの情報や福祉専門職等からの情報をもとに、改めて優先度付けをするくらいでも良いのではないかと思います。

また、計画を提出された方のうち、2割強は既に完成と言って良いレベルで、本人・家族で作成できる方はどんどん作ってもらえば良いと思います。


計画を重視するあまり、なかなか動き出せないということがしばしばあるかと思いますが、「走りながら考える」ことも時には必要なのだと思いました。


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