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オススメ映画を紹介するよ! 島には特別な時間が流れている編

前回北陸がロケ地の作品を紹介しました。今回は、瀬戸内の島々を舞台とした映画についてです。地元の人は違うかもしれませんが、イメージとして瀬戸内の島々には、ゆっくりした時間が流れているような気がしますよね。実際はほとんど訪れたことない島の時間を感じさせてくれる3作品を紹介します!

凪の島

小学4年生の凪は両親の離婚に伴い、母の故郷である山口県の小さな島に引越してくる。普段は明るく振る舞う凪だったが、アルコール依存症の父が母に暴力を振るう姿がトラウマになっており、時折、過呼吸を起こしてしまう。島の人々はそんな凪の事情を知った上で、温かく接してくれる。凪が通う小学校の同級生たちや担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平らもまた、それぞれ悩みを抱えながら前向きに生きていた。それを知った凪は彼らを支えようと奔走し、少しずつ笑顔を取り戻していくが……。

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ストーリーはベタと言えばベタ。それでもこの作品を見終わった時には、心地よい余韻に浸れます。まずは主演の新津ちせの演技が素晴らしいです。海に何度も飛び込んだり、ちょっとした冒険に出たり、離れて暮らす両親を思い遣ったり。元Foorinとか、父親が新海誠とかいう情報抜きに、彼女を評価すべきでしょう。他の子役も頑張っていて、ライタくんのエピソードで泣きました。

先生役の島崎遥香は不器用ではありますが頑張っていました。徳井義実はちょっと浮いていました。そういう役だからいいのかな。木野花の安定感は流石。加藤ローサは懐かしく。

肝心のロケ地は山口県笠戸島など。海の上の結婚式はロケーション素晴らしいです。病気や怪我の時は船で本土まで行ったりするところなんかはリアルでしたね。

そしてこの映画を語るに欠かせないのは、劇伴や主題歌を担当したKitriの音楽。透明感に溢れていました。まさに「透明な」というタイトルの映画主題歌、MVでぜひ聴いてみてください。映画では最後に美しい島や海をバックに流れます。

からかい上手の高木さん

とある島の中学校。隣の席になった女の子・高木さんにいつもからかわれている男の子・西片は、どうにかしてからかい返そうとさまざまな策を練るも、彼女に見破られて失敗ばかりしていた。そんな2人の関係はずっと続くと思っていたが、高木さんがある理由から引っ越すことになり、心に秘めた互いへの思いを伝えることなく2人は離ればなれになってしまう。それから10年が過ぎたある日、母校で体育教師として奮闘する西片の前に、高木さんが教育実習生として現れる。

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今泉力哉監督の最新作。鑑賞後別記事に書きました。

ここではロケ地について。この映画は言わずと知れた香川県小豆島が舞台です。古くは「二十四の瞳」で知られ、「八日目の蝉」のロケ地でもあったり、映画にも愛された島かもしれませんね。「からかい上手の高木さん」のロケ地マップもあるので、聖地巡礼にぜひ行ってみてください。

とべない風船

陽光あふれる瀬戸内海の小さな島。数年前に豪雨災害で妻子を亡くした孤独な漁師・憲二は、疎遠だった父に会うため島へやって来た凛子という女性と出会う。彼女は教師の仕事で挫折したことをきっかけに、自身が進むべき道を見失っていた。互いに心を閉ざしていた憲二と凛子だったが、島の人々に見守られながら少しずつ親交を深めていく。

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三浦透子出演映画をまとめた記事で触れています。

「多島美」という言葉が映画内に登場するように、広島県下蒲刈島・上蒲刈島・江田島などの美しい島々を舞台とした作品です。とは言いながら、広島豪雨災害が背景にあるように、重いテーマも持っています。登場人物がなんらかの癒しや再出発を得るために、島々で過ごす時間が必要であったのかもしれません。

最後に

今回紹介した3作品は、山口県、香川県、広島県と、ロケ地が偶然瀬戸内海の各地に散らばっていました。やはり共通するのは、島で流れる時間の特別感であるような気がします。心が落ち着かなかったり、ささくれ立っている時には、これらの映画を見て、ゆったりとした気持ちになることが必要なのかもしれないですね。さらに余裕があったら、実際に瀬戸内の島をおとずれて、ゆったりとした時間を味わってみたいものです。


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