インウェイとスオイ

63歳、脚の骨を切った元ランナー。ワードローブの基本はすぐに走り出せること。 いつまで…

インウェイとスオイ

63歳、脚の骨を切った元ランナー。ワードローブの基本はすぐに走り出せること。 いつまでものんびりゆったり波間を漕いでいたいけれど、老母の事も心配。毎日朗らかに過ごして、楽しいことをnoteに綴りたい。 インウェイとスオイは、昔飼っていた金魚の名前。

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「いやだいやだ」って有権者も言ったよ

悪い物を食べた覚えはないのに、先週金曜日夜中から急性胃腸炎。家族の中で私だけ。 前回noteにあんなこと書いたせい?ウィルス性ではなかったが、激しい腹痛の波状攻撃で土日はずっと伏せっていた。 回復して起き上がると、せなけいこさんの訃報。 92歳、老衰。 子育てでも勤めていた小学校の図書館でも、そして今活動しているおはなし会でも、どれだけお世話になったことか。 ついこの前PLAY! Museumのオバケ展でも、春風亭一之輔の「ねないこだれだ」を楽しんできたばかりだったのに。

    • 体が毒々しい食べ物を欲する

      服もおやつも手作り主義のめんどくさい母のせいで、駄菓子屋は行ってはいけない場所。子どもの頃は憧れだった。親戚や友だちのところに遊びに行き、親の目が届かない隙に連れて行ってもらった時などにこっそり食べた駄菓子は夢のような味だった。 一番好きだったのは、何という名前だったか淡く染められた色とりどりの短冊状の細長い紙がこよりで束ねて吊るしてあって、それを一枚引いて店の人に外してもらう。 紙にはハッカ味の薄甘いものが染み込ませてあり、紙を舐めてアタリの文字が浮き出てくればもう一枚引

      • やかん愛の人

        身辺色々忙しく、noteもすっかりご無沙汰でした。 やっと時間に余裕ができたので、用のついでに松屋銀座に寄ってずっと気になっていた「粟辻早重とやかんたち」の展示。 7階のデザインギャラリー、小さなスペースだけれど「デザインの松屋」の真髄が詰まったような一角。ユニークな楽しい企画をよくやっている。 太っちょの人形やイラストなどの造形アーティストとして粟辻早重のことは認識していたが、10年くらい前にやかんコレクターだと知り、一度そのコレクションを見てみたいものだと思っていた。

        • 短パンは正装

          暑い。 本当に暑い。 今日は朝雨降って少し涼しいかも?と思ったけれど、その分湿度高くて午後はまた日差しが照りつけて、やっぱり暑かった。 タイトル写真はNHK Eテレ0655のおはようソング『たつまなつ』より。 歌詞の通り、ほんとに「いつ夏おわるの⁈」と毎日思っている。 今年の夏は、今までで一番短パン着用日が多かった。6月末からほぼ毎日短パン。 短パンと言っても膝上のちょっと短めハーフパンツですが、太もも周りや脛周りの開放感と涼しさよ。 ランニングではもっと短いショーツを履

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        • 親の老いに向き合う
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          天国は誰でも行けますよ

          とてもいい芝居を見た。 二人芝居、約20分の小品。 役者二人はキャリア40年以上で演劇界では知名度もあるけれど、今回の公演は急遽決まったとかで定員10名ほど、場所は公園の中の小さな公民館の一室。 天使がある男の元を訪れる。彼は大事な人を亡くしたらしい。天使は前にも彼のところに来たことがあるようで、今回も彼の近況やメッセージを聞いてそれを天国に持ち帰ろうとしているようだ。また、彼にも天国の人からのメッセージを伝える。 男は天国の様子をあれこれ尋ねるのだが、天使は教えてくれるこ

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          猛暑でもSUPと湧水があれば

          伊豆へSUPに。 今年は我が家は色々あって、遠くに旅行したり泳ぎやSUPをしたりする気力も正直言ってわかない。 出かけるにもとにかく暑すぎるというのもある。 やはり年だな〜。 でも、夫が行こう行こうと言うので重い腰をあげて伊豆へ。 朝の早い時間にSUPするため、三島で1泊して翌朝伊豆箱根鉄道とバスを乗り継いで海におりた。 私たちはマイボードを持っていないので、マリンショップで一式借りて漕ぎ出す。 あとは小さな浜で泳ぐ。 私たち以外だーれもいなくてプライベートビーチ状態だった

          猛暑でもSUPと湧水があれば

          感動は与えてくれなくてもいいです

          スポーツはするのも見るのも嫌いではない。 東京オリンピックの開催には反対だったけれど、マラソンとかはしっかり見てしまった。 今回のパリ五輪でも興味がある競技はいくつかある。 毎日小学生新聞の毎週土曜一面は、編集長五味香織の「鈴と小鳥と」というコラムなのだが、7/27はパリオリンピック開幕に際して「勇気はもらうもの?」という見出しで編集長の個人的な考えが述べられている。 毎小には時々、あえて時世の空気に逆らうというか世論に水を差すコラムが載るのだが(それを私は楽しく読んでいる

          感動は与えてくれなくてもいいです

          お腹を凹ませるたった一つの方法

          というと啓発系ダイエット本のタイトルみたいだけれど、ダイエットではない。 あくまでも個人の経験に基づく方法。 「個人の経験に基づく」ということは、じゃあオマエの腹は凹んでるのか?と当然思われるでしょう。 えーと、まだ鋭意実践途中です。 胸から下は2.8パックくらい割れているけれど、臍下はぽっこり出てはいないものの厳密には凹んではおりません。 臍下が凹んでいないのは加齢による皮膚のたるみのせい。と、いうことにさせて頂いて。 すみません。 63歳、3日前に計測した体組成BMI

          お腹を凹ませるたった一つの方法

          こだわるにもほどがある - 武井武雄の本の宝石

          目黒区立美術館で「生誕130年武井武雄 -幻想の世界へようこそ- 展」 。 童画だけでなく、版画、刊本作品、デザイン、郷土玩具蒐集・研究など様々な分野で才能を発揮した武井武雄。 10年前に日本橋高島屋での展覧会を見て、また行きたいなと思っていた。その時は生誕120年記念だったので、次はまた10年後? 武井の故郷長野県岡谷市には、イルフ童画館という武井武雄専門の美術館がある。 (「イルフ」は「古い」の逆さ読みで、新しいという意味の武井の造語。「童画」という用語も武井の発案。

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          これでさようなら?ベルモンド 

          2020年から3回続いたジャン=ポール・ベルモンド傑作選、4回目の今度がグランドフィナーレ。 ベルモンドは3年前に死んじゃったし、ゴダール監督作品以外で今後主演作を映画館で観る機会はもうないかも。 傑作選最終回の目玉は『おかしなおかしな大冒険』(1974)、『ライオンと呼ばれた男』(1988)、『レ・ミゼラブル』(1995)の3作。 上の2つは日本で公開されてすぐ観に行ったが、『おかしなおかしな大冒険』は日本公開1974年で私は観ていない。その後50年上映されず、(テレビ

          これでさようなら?ベルモンド 

          人との関わりで変わるもの -『ホールドオーバーズ』

          予告に映し出された1970年代のアメリカがいい感じだったからというだけの理由で、特に期待もせず観に行った『ホールドオーバーズ』、よかった。 クリスマス休暇中に居場所がなくなった全寮制名門男子校の生徒と嫌われ者の教師、学食の料理長が学内で共に過ごすことになり、その2週間に起きた出来事。 ボーディングスクールの教師と生徒たちの物語といえば『チップス先生さようなら』、『今を生きる』、クリスマスの時期の『飛ぶ教室』なんかを思い出すけれど、ああいう古き良き師弟愛の物語ではない。この映

          人との関わりで変わるもの -『ホールドオーバーズ』

          う〜ん、民藝をうっすら取り巻くあのモヤモヤしたもの…

          民藝、好きですよ。 家具や食器や雑貨や服飾、家の中に色々あります。 使って嬉しい、見て楽しい。 画一的、商業主義的ではなく作り手の個性が伝わり、日々の生活にあって、心を豊かにしてくれる物。 故郷の県は陶芸や織物、竹細工などが古くから盛んだったこともあり、曽祖父母が若い頃からの物を今でも私が使っていたりする。 子どもの時は特に意識していなかったそれらが民芸/民藝というものだと認識したのは、大学生になってから。 在学中、学内に小さな博物館ができ、当時の学長が蒐集していた蕎麦猪口や

          う〜ん、民藝をうっすら取り巻くあのモヤモヤしたもの…

          思わぬところで再会 - ベル&セバスチャン

          連続物のドラマを見るのが苦手なので、NHKの朝ドラ視聴の習慣は無い。 夫が朝BSで録画したのを見るのにつきあったりつきあわなかったり。 だいたい最初の頃の、主人公の子供時代でもう飽きて続かなくなることがほとんど。 今放送中の『虎に翼』も、どうせまた見なくなるのだろうからいいやと二週目くらいまでは見ていなかったのだが、夫が「今度のはおもしろい」と言うので途中から見るようになった。たしかにおもしろい。これは最後まで観るつもり。 先週今週は主人公寅子の身に色々あったが、驚かされ

          思わぬところで再会 - ベル&セバスチャン

          ここがあそこだったのね - 島尾家が暮らした洋館

          水色のペンキが美しい旧尾崎テオドラ邸。 老朽化して2019年に取り壊されそうだったところを、漫画家の山下和美や笹生那実をはじめとした保存プロジェクトの尽力によって今年の3月に改修保存され一般公開されることになったという話は、色々なメディアで見聞きしていた。 築135年のこの古い洋館が昭和の一時期共同住宅として使われていた頃、潮田登久子・島尾伸三夫妻と娘のしまおまほが暮らしていたのだった。 ずいぶん前に写真集で見て、一体この家はどんなところなのだろうとずっと不思議に思っていた

          ここがあそこだったのね - 島尾家が暮らした洋館

          未消化だったけれどよかった - 悪は存在しない

          ベネチアで銀獅子賞獲って世界各国で同時上映だというのに、都内での上映は2館のみの「悪は存在しない」。 「ドライブ・マイ・カー」の時とは扱いがえらく違うけど、個人的には「ドライブ・マイ・カー」よりこっちの方がずっといいと思った。 あらすじ書くとそれだけでネタバレの方向に行ってしまいそうなので、今回は単純に感想のみ。 映像、音楽、俳優陣はどれもよかった。 特に木々、重なる梢の長回しにかぶる音楽や建物の内外にいる人物のショットとその時の照明。 カメラワークは、なぜこういう撮り

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          コスパ、タイパ、スペパ、あらパ

          スーパーで子持ちししゃもが安かったので、迷わずカゴに。 ご馳走感は薄いけれど、プチプチの卵は歯応えいいし頭から尻尾まで全部食べられるし、食卓に上がるとちょっととうれしいししゃも。 今住んでいる古い戸建ての仮住まい、台所の設備も古くてガス台についている魚焼きグリルは中のトレーに水を張るタイプ。 この方式のは30年ぶりくらいに使うので、どのくらい水を張ればいいのかすっかり忘れていた。 少なすぎで空焼きになるのを恐れてちょっと多めに水を入れた。 ししゃも自体はおいしく焼けたのだ

          コスパ、タイパ、スペパ、あらパ