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思わぬところで再会 - ベル&セバスチャン

連続物のドラマを見るのが苦手なので、NHKの朝ドラ視聴の習慣は無い。
夫が朝BSで録画したのを見るのにつきあったりつきあわなかったり。
だいたい最初の頃の、主人公の子供時代でもう飽きて続かなくなることがほとんど。

今放送中の『虎に翼』も、どうせまた見なくなるのだろうからいいやと二週目くらいまでは見ていなかったのだが、夫が「今度のはおもしろい」と言うので途中から見るようになった。たしかにおもしろい。これは最後まで観るつもり。

先週今週は主人公寅子の身に色々あったが、驚かされたのは劇中の曲。
時代背景とちょっとギャップのある英語の歌が突然バックに流れ出した。寅子の夫、優三が召集され別れ行く一連の場面。
知らない曲だったが、メロディもいいし歌詞もいい。優三が別れの辛さをこらえて寅子を励まし、勇気づける優しさに溢れたシーンにぴったり。
しんみりしながら、「あれ?この歌声どこかで聴いたことあるな」と思っていた。

その後、この曲、"You are so amazing"を歌っていたのがベル&セバスチャンのスチュアート・マードックだと知ってあぁ、そうだよあの声だったのね!とびっくり。そしてとてもうれしかった。

ベル&セバスチャンを知ったのは20年前。
青山ツインビル裏にあった、旅関係の本や雑貨を置いていたBOOK 246で。店内で流れていた曲がすごく好みでレジの人に尋ね、すぐにその曲が収録されたCD「わたしの中の悪魔」を買った。
「今かかってる曲、誰の何て曲ですか?」
「これ?ベルセバのね、えーと何だっけ」
レジのお兄さんは「ベルセバ」と言ったけれど、その時はそれがベル&セバスチャンだということももちろん私は知らなかった。かかっていたのは"Women's Realm"。
他の曲も良くて、その後次々に別のアルバムも買って聴きまくった。
スチュアート・マードックの声がまたいいのだ。

しばらくはベルセバ漬けだったが、だんだんと熱も冷め、曲がランニングにはちょっと合わないこともありいつの間にか遠ざかってしまった。
そこへ先日の朝、突然の再会。
ネットのニュースで現在のスチュアート・マードックの姿も見た。いい感じに年を重ねていた。
『虎に翼』での曲はかなり話題になったらしい。その後の回でも回想シーンにまた流れて、これはもう「優三さんのテーマ」だ。

"You are so amazing"はしっとりした静かな曲だけれど、ベル&セバスチャンはオリジナルのアップテンポの曲も楽しい。
"I'm a Cockoo"という曲、日本語で歌うバージョンもあって、これがとてもキュート。けっこう長いけれどスチュアート・マードックがんばって全て日本語で歌い通す。
「みったい日曜のハラジュクぅおかしぃよね、僕はカッコー」

youtubeのライブバージョンは日本語と英語のミックス。

今年のサマーソニックにも出演が決まっているとか。
おかげで私もこのところまたベルセバ漬け復活。


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