読書と日記 2024-06-19
0616 久しぶりに図書館
朝から家で映画を観る。
『カラオケ行こ!』と『658Km、陽子の旅』を迷った結果、『658Km、陽子の旅』にする。2作品の振れ幅が凄いな…と思う。
人とコミニュケーションが上手く取れない、42歳の女性が主人公。菊地凛子さんの演技が上手い。父親が亡くなり、青森まで帰る旅路を通して様々な人々との関わりを描いた、ロードムービー。決めては、監督が熊切和嘉監督だったこと。熊切監督作品の『海炭市叙景』や『私の男』が好きだったので、今回観ることに。正直、『私の男』や『海炭市叙景』まではいかなかったが、ジム•オルークの音楽がかなり良かったと思う。
週末の拭き掃除をした後、
夏に向けて、エアコン掃除。
こういった日々の作業も、映画『PERFECT DAYS』の中で、主人公の平山が淡々とこなしているその姿を思い浮かべ、自分も淡々とこなしていく。掃除した後は空気が綺麗にになるようで気持ちが良い。
その後、図書館へ。
芥川賞候補が載っている文藝誌のバックナンバーが手に入らないと思っていたが、図書館ならバックナンバーがあるかも!と思い、出かけた。電子書籍が出ていない、『新潮』と『群像』もあった。目当ての作品である、朝比奈 秋『サンショウウオの四十九日』松永K三蔵『パリ山行』が無事見つかった。でも、雑誌は貸し出しできないとのこと。
作品部分だけ、コピーすることに。
雑誌の最新刊はコピー不可だが、バックナンバーは良いらしい。
コピーしながら大学時代を思い出す。よく論文やら文献やらをコピーしていたなと。コピー用紙の束を抱えて、ファイル持って来れば良かったな、、と思いながら、雨の中を帰る。
0617 緊張と弛緩
『文藝 夏季号』収録の、向坂くじらさんの『いなくなくならなくならないで』を引き続き読む。文章の全体になんか不穏な感じがするんだけど、このまま、平和な感じで進んでいくのだろうか?色んな登場人物が出てきて複雑に絡み出してきた。次の展開が楽しみ。
いつもは、小説と、それ以外のモノ(人文社会的、又は、ビジネス書的な読みものなど)を並行して読んでいるが、坂口恭平さんの『お金の学校』を読み終わったので、次に何を読もうか考えている。また、ちょっと読む本が変わってきているようにも思える。
この前買った、BRUTUS『本が人をつくる』のなかでも、ノンフィクション本がけっこう気になっている。
なんてことを思っていたら、昨日は日曜日で『アンチヒーロー』の最終回だったことを思い出し観ることに。
ある程度、最終話に向けて、ストーリーは想像がついていたが、それでも感動するし、さらにそこまで伏線があったのか、と思う箇所もあった。
「人は、人を裁くことが快感ですからね。」
「大事な人を守る為なら、人を殺す」
もちろんフィクションではあるけれど、弁護士がこの言葉を言う意味を考える。
このドラマは、検察や国家権力の暴走との対峙でもあるが、同時に、父と娘、の物語でもある。
権力と対峙する緊張感が連続する場面の後に、父と娘、の会話、愛情、が描かれる。そこに安心し、弛緩し、涙が出る。
良いドラマだった。
ずっと気になっていた、NHKの短歌番組を観る。
司会が、尾崎世界観さん、ゲストが三宅香帆さんという回。短歌って全然知らないけれど、番組はおもしろかった。短歌に興味が湧いた。
ホームページ見たら、司会は月の前半後半で変わるみたい。
前半はヒコロヒーさん、後半は尾崎世界観さん。
なんで今まで見なかったんや…。。
0618 詠むと読む
父の誕生日プレゼントを買う。
いつもこの時期、色々と家族と相談する。
だいたい、1週間くらい、あーでもない、こーでもない、なんて言いながら、そろそろ決めないとヤバいな、なんて言いながら、結局はお互いが納得のいくモノを折半で買う。
恒例の行事だ。
向坂くじら『いなくなくならなくならないで』の続きを読む。
よむ、という言葉で思い出した。
昨日の観た『NHK短歌』で、尾崎世界観さんが三宅香帆さんに尋ねた。
「三宅さんは短歌は詠みますか?」
「いえ、読むだけです。Read の方」
なんか良かった。この会話がとても頭に残っている。
日本語にとても奥行きを感じた。別に日本語が他の言語より優れているとかを言いたい訳じゃなく、ここには効率とかコスパとかタイパとか、そういう言葉がいる領域とは違う領域というか。。
Xで三宅香帆さんのPodcastが…とか書いてあるのを見つけて、聞いてみたくなる。直感で日記の回が気になるので聴いてみる。実際に書いた日記の読み上げもあって、とても新鮮。あと、エンディング曲が良かった。
今週の曲
Podcast『こんな本どうですか?』のエンディングで流れてきた曲。エモい。ただ、映像で少し損してる気もするな。
おわり。
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