ソミス

音楽史に興味があり本やネットで情報を集めています。ジャンルは問わず。備忘録的な使い方に…

ソミス

音楽史に興味があり本やネットで情報を集めています。ジャンルは問わず。備忘録的な使い方になりそう。

最近の記事

とあるロック史の本を読んで、途中で読むのをやめた話

ロック史の本を図書館で借りた。 昔読んだ本とそんなに変わらないなぁと感じて飽きて返した。 歴史と表題に出てるが、実のところ著者の知ってることの垂れ流しで、文化としての変遷が読みとれず、昔の本に書いてあるようなミュージシャンの列伝が並べられてたり、本当に調べたのか?と思うような著者の持論が展開されてるので、歴史の本ではないと感じた(まえがきにそう書いてあったんだけど、それなら歴史ってタイトルにするなよ)。 参考文献も載せてあるだけで、どの箇所がどの本の出典なのかが全く無いので

    • 『胡弓』に対して間違えた認識を持っていたことに気付いた

      母との会話で「風の盆」という言葉が出てきて「?」となった。 盆踊りで胡弓を使うと言うのだ。 知らなかったので調べてみた。 富山市広報課のチャンネルにあった。 胡弓、使ってる。 で、母と「なんで中国の楽器を使っているんだろうねー」なんて話していたのだが…。 胡弓について調べたら、自分の認識が間違っていることを知った。 胡弓、和楽器だ。 「日本の擦弦楽器」って書いてある。 二胡とごっちゃになっていた。 本来の意味と混同されているのが問題って書いてあるから、 たぶん間違っ

      • 『巨星ジーグフェルド』を見たのでジーグフェルドについて少し書く。

        『巨星ジーグフェルド』を見た。 少しネタバレ書くよ! と言っても伝記映画なので歴史でネタバレしてるんだけど。 以前、ジャズエイジの記事を書いてからも20世紀前半についていろいろ読んでたけど、アマプラに古い映画がたくさんあって、その中にジーグフェルドの伝記映画があった。 見ようと思って1年が過ぎて、ようやく見た。 3時間あるからなかなか踏ん切りがつかず、放置してたらnoteも放置してた(Phasmophobiaにハマってたのも理由の一つ)。 さて「ジーグフェルドって誰よ?」

        • 自分の好きなものをほめる時の話

          とある記事を読んで。 音楽産業での出来事について書いてあったのだが、とあるミュージシャンをほめるのに別のジャンルを貶めることを書いていた。 「記事と関係ないとこでジャンルをディスってんじゃねぇよ」が最初に思ったことなんだけど、そのミュージシャンは自分も大好きなので「俺の好きなミュージシャンをそんな言葉で持ち上げんじゃねぇよ」というのも出てきた。 好きな音楽に関しては好きなとこを言えばいいじゃん。 別のジャンルを貶す必要はない。 そうやってジャンルのコミュニティが形成

        とあるロック史の本を読んで、途中で読むのをやめた話

        • 『胡弓』に対して間違えた認識を持っていたことに気付いた

        • 『巨星ジーグフェルド』を見たのでジーグフェルドについて少し書く。

        • 自分の好きなものをほめる時の話

          『カンボジアの失われたロックンロール』を見た/カンボジア6,70年代音楽についていろいろ

          音楽のドキュメンタリーなんだけど、カンボジア内戦の話でもあるのでめちゃくちゃツライ。 でも、音楽に関わっている人には見てほしいなぁ。 カンボジアの音楽文化のことを知ってほしい。 サブスクでこの映画のサントラなどいろいろ聴けるので試しに聴いてみてほしい。 めちゃくちゃかっこいいのよ。 劇中で自分が「おおおー」ってなったのはディスコティークがチラッと映ったところ。 フランスから完全独立したのは1953年。 フランスとは友好関係だったので当時のフランス文化が入ってきて

          『カンボジアの失われたロックンロール』を見た/カンボジア6,70年代音楽についていろいろ

          極悪レミーを見た

          話には聞いてたけど、やっぱりとんでもねえ人物だった。 本当に尊敬を集めてた人物だったんだなぁ 出てくるミュージシャンが多彩なのよ。 ディー・スナイダーが出てきたのは嬉しかった。 ジョイ・ディヴィジョンがホークウィンドの影響を受けてるって話には驚いた。 レミーの口からチャック・ベリーやリトル・リチャード、エルヴィス、ビル・ヘイリー、ビートルズの話が出てくれば「それはそう」と思うしかない。 生き証人だもの。 メタル視点でもパンク視点でも、ヘヴィミュージックの歴史を辿

          極悪レミーを見た

          ずっと推してるThai Beatles

          激推しなんです。 ビートルズのジャズアレンジとかボッサアレンジとかオルゴールアレンジとか、そういうのではない。 本当にタイの音楽なんだよ! 現在進行形のタイの音楽なんだよ! ありきたりな民謡風アレンジになっていなくて、ものすごく大胆にアレンジされてるので面白い! Lucy in the Sky with Diamondsはもう知らない曲になってる! Come Togetherの合いの手何だよ!? とか、そんな感じで驚きに満ちたアルバムなのよ。 タイのビートルズ

          ずっと推してるThai Beatles

          Alogte Oho & His Sounds of Joy

          2年前に見つけて大興奮したのを思い出した。 リピートされるコーラスとポコポコが心地よくて好き。 ガーナ北部のボルガタンガ地方に住むフラフラ族のゴスペル歌手なんだって。 サブスクで聴ける。

          Alogte Oho & His Sounds of Joy

          あけまして!

          あけまして! 今年も音楽史について何か書いていこうと思ってます。 脳内にあるリストを整理。 ジャズとラテン音楽の関係 ニューヨークのラテン音楽 ブルース、フォーク、カントリーの話 ジーグフェルド・フォリーズ ハードコアの地域史 デスメタルの地域史 音楽の死んだ日〜ブリティッシュインベンジョンまでのロック とかかなぁ。 元々メタルキッズなのでロック寄りな者ではあるけど、いろんなジャンルをちゃんと調べて自分なりのアメリカ音楽史のまとめを作りたい。 音楽史のみではなく、すげ

          あけまして!

          12月8日と音楽

          ジョン・レノンがダコタハウスで凶弾に倒れたのが1980年12月8日だった。 真っ白な壁に「1980.12.8」とだけ書かれていたのをジョン・レノン・ミュージアムで5回見た。 ジョンが亡くなる1か月前にリリースされたアルバム。 活動再開でやり直そう(Starting over)としていた時の悲劇だった。 優し気なこの曲を聴くと今でもグッとくる。 奇しくも同日にステージ上で凶弾に倒れたのはダイムバッグ・ダレル。 グランジの反響が当時は大きかったというのもあったと思うけ

          12月8日と音楽

          19世紀アメリカの音楽産業でちょっと気付いたこと

          なんかの本とかで書いてあることかもしれないけど、いろいろ調べてて気付いたことだったので書いておく。 きっかけは一枚の写真だった。 検索してシートミュージックの表紙だったと知る。 ↓ それがこれ タイトルの下に"Music for a nation: American sheet music, 1820-1860"ってのは、このサイトでシートミュージックをまとめてて、そのリスト名みたいなものっぽい。 それでこのシートミュージックを眺めてたら"Created / Pub

          19世紀アメリカの音楽産業でちょっと気付いたこと

          音楽の敷居

          ジャズエイジの記事を書いてたらジャズが聴きたくなったので聴いてる。 10年ちょっと前、仕事でジャズのことを知ってなきゃならなくなって頑張って勉強してたらいつの間にか普通に聴けるようになってた。 それまでは「こんなオシャレな音楽、自分には合わない」ってんで敬遠してたんだけど、実際に聴くようになると親しめるもんだ。 若い頃は自分の聴いてる音楽のセンスに絶大なる自信があって、ジャンルに隷属してることに気付いてなかった。 結局のところ音楽の良し悪しって言われてるものって、食べ

          音楽の敷居

          ジャズエイジのジャズ

          ジャズエイジの本を読んでたのだが、筆者のI Love NY自慢と若者いじりが酷く、読んでてイライラしたので途中だったが図書館に返した。 そういう古臭い考えをぶっ壊した時代なのになぁ。 なので今まで読んだ本とネットの記事などでまとめてみる。 ジャズエイジとはアメリカのだいたい1920年~1930年のくらいの文化を表した言葉。 『グレートギャッツビー』などで有名なフィッツジェラルドの『ジャズエイジの物語』(1922年の作品)から名付けられたっぽい。 この時代は「狂騒の2

          ジャズエイジのジャズ

          ジーグフェルド・フォリーズのシートミュージックの表紙がいいなぁ

          ジャズエイジの本を読んでて出てきたジーグフェルド・フォリーズ。 概要はこんな感じ。 1907年から1931年、1934年から1936年にかけてブロードウェイで上演されてたレヴュー。 ベル・エポックの時代にパリで人気だったミュージックホール『フォリー・ベルジェール』に影響されたらしい(マネの絵で有名なところ)。 ジャズエイジの音楽を調べているので興味がわき、音楽に関して何かないかなぁと探してたらこんなシートミュージックの表紙が出てきた。 おしゃれだなーって眺めてた。

          ジーグフェルド・フォリーズのシートミュージックの表紙がいいなぁ

          海賊メタルの話

          海賊メタルのオリジネイターがアルバムを来月にリリース予定なのでワクワクしてる。 新曲を聴いてわかるのはいつも通りだろうということだ。 最高じゃないか。 Running Wildはドイツの海賊メタルバンド。 1stと2ndは海賊じゃなかったけど、3rdから海賊をやっている。 船長のロルフ・カスパレック(ロックン・ロルフ)以外はメンバーは定まらず、ヨルグ・マイケル、ステファン・シュヴァルツマン、ヤンス・ベッカー、シロ・ハーマンなどドイツのメタルバンドでよく聞く名前の人た

          海賊メタルの話

          1925年放送開始のラジオ番組

          Grand Ole Opryは1925年に放送開始して現在も放送してるラジオ番組。 Youtubeチャンネルもある。 (歌ってるヴィンス・ギルは2017年にグレン・フライの後継としてグレンの息子と共にイーグルスに加入した。) 元々はNational Barn Danceというタイトルの番組で、シカゴで放送されていたのがナッシュビルに移りGrand Ole Opryと番組名が変わったっぽい。 『Barn Dance』とは。 直訳すると『納屋の踊り』で、別に決まった形式

          1925年放送開始のラジオ番組