音楽の敷居
ジャズエイジの記事を書いてたらジャズが聴きたくなったので聴いてる。
10年ちょっと前、仕事でジャズのことを知ってなきゃならなくなって頑張って勉強してたらいつの間にか普通に聴けるようになってた。
それまでは「こんなオシャレな音楽、自分には合わない」ってんで敬遠してたんだけど、実際に聴くようになると親しめるもんだ。
若い頃は自分の聴いてる音楽のセンスに絶大なる自信があって、ジャンルに隷属してることに気付いてなかった。
結局のところ音楽の良し悪しって言われてるものって、食べ物の好みみたいなもんで、主観的なものでしかない。
理論や理屈、歴史とかに目を向けて、その分野で音楽を語っても結局主観だと思う。
批評家や批評家ぶった人の意見を全く聞かなくなってから、だいぶ自由に音楽を楽しめてる気がする。
知識がある方が楽しめることはもちろんある。
しかし知識が先に来すぎて、それで音楽を囲んでしまうと、ガッチガチになってしまう。
それが他人に向けられると敷居になってしまうと考えてる。
敷居なんぞ誰かが勝手に作ったよくわからんものなので、気にせずにいろいろ聴いてほしいと思うんだけど、チャチャ入ると聴けなくなっちゃうよね。
自分の好きなジャンルを広げるにはご新規さんを大事にしなきゃならんのだが、お節介心が邪魔になるケースがある。
「〜を聴くなら〜を聴かなきゃダメだよ」
これはいろんな人から聞いたし、自分も言ってた。
これ、たぶん一番ダメ。
「〜が好きなら〜はどう?」に変えよう。
音楽って耳に入って気に入ったらそれでいいのよ。
他人の好きを否定したり、それに被せて自身の知識を披露したりせず、その人に好きな音楽をしゃべらせるのが良いかなぁと考える。
音楽を聴くのはとにかく自由!
耳に入って良いと思ったら良い音楽!
「自分なんかがこのジャンルを…」なんて思わず、興味があったら飛び込んでみよう。
信じられないくらいに自分に合ったものが見つかるかもしれない。
広く浅くでいいのよ。
感想は「これいい!」「すげえ!」「カッコいい!」「かわいい!」くらいでいいのよ。
これ、音楽に限らんな。
他人の好みを邪魔しないようにしたい。
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