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自分の想像の中に全くないことをやってみると気づきがあると感じた:複業のススメ

私は日本語教師を約20年ほどやっています。日本語ってとても難しいので、まだまだ分からないことだらけです。

でも、どのくらいの期間日本語を学んだ学習者がどのような問題に直面するか、どんな質問が出るか、またこの文法と一緒にこれも導入してあげたほうがいい、などなどはけっこう分かるようになってきました。

この仕事をしていると、老若男女を問わず、本当に色々な人に出会うことができます。そして、日々色々なジャンルの話を聞くことができるんです。だから、全く飽きることがない。本当に素敵な仕事だなと感じています。



で、去年から「複業」を始めたんです。「副業」ではなく「複業」としたのは、今している仕事のどちらかがメインでどちらかがサブというのではなく、私にとってはどちらも大切にやっている仕事だからです。

日本語教師を20年やっているから、その延長線上にある「言語」関係の仕事かな?と思うでしょ。いやいや、それが違うんです。

【不動産】の仕事なんです。



ご縁があり、お誘いを受けて始めたこの仕事。本格的にやり始めたのは、去年2022年の11月から。

で、タイトルにもありますが、

自分の想像の中に全くないことをやってみると、本当に多くの気づきがある

ということなんです。


日本語教師として20年、2015年からはオンライン(在宅)一本でレッスンをしている私にとっては新鮮なことばかり。

私は台湾に15年住んで、2018年に日本に帰ってきましたが、今この仕事をやるようになってはじめて【今日本に住んでいる】という実感を持ち始めました。



【私の気付き】を1日を通して書き出してみます。

・朝、満員電車に揺られ出勤。日本社会の人間模様が目の前で繰り広げられる。スマホを使っている人が一番多いけど、本を読んでいたり何かを学んでいる人も結構見かける。朝から「あー、疲れた。」と心の声がダダ漏れのおじさんもいたりする。私も心の中で「お疲れ様」と伝えた。

・会社員の方々、特に女性のファッションに対する意識の高さ、美しさにいつも目を奪われる。自分も外に出て仕事をするようになったのを機に、何着か「きちんとした服」を買ったのだが、私の「きちんと」は世の中の基準に達していなかったことを知った。

・言葉遣いの面白さ。初めて電話をかける相手にも「お世話になっております。」と言う。日本語教師としては最初違和感があったが、だんだんとそれにも慣れ、【きっとこの人とは初めて話すけど、業界を一緒にまわしているという意味で「お世話になっております」と使っているのではないだろうか】と勝手に解釈して、納得して使っている。不動産業界ならではの言葉遣い(用語)もたくさんあって楽しい。

・どこの飲食店もお昼時には満席。都内で駅チカの事務所に通っているので、どこもかしこも飲食店だけど、働く人もそんなにたくさんいるんだなと。いつも心の中でみんなに「お疲れ様」と言っている。

・オルウェイズ在宅勤務だった私には見えていなかったけど、外は働く人で溢れている。そして働く人によって私の生活は支えられていると実感。毎日みんなの健康と安全を願わずにはいられない。

・不動産という仕事柄、都内をよく歩く。物件を見に行ったり、取引先に顔を出したり。そうすると、面白い発見が毎回ある。この前は200年以上続く【駒形どぜう本店】前をたまたま通りかかって、吸い込まれるように入店し、【どぜう鍋】をいただいた。「旅行」というと地方に行こうとしがちだけど、東京のことをもっともっと知りたいと思った。



毎日が【気づき】の連続なので、書き切れません。

最後に一番の気づきというか、刺激をお話します。

それは【人を知ること】です。

幸せなことに、契約や決済など重要な場面にも同席させてもらっています。私だけ明らかにこの業界の者じゃないという違和感満載なのですが。

で、私も浮きすぎているし、「うわー、日本のビジネスの場は緊張感すごいなあ。」といつもドキドキ。言葉も極力発さないようにしています。と言うか、何も言えることがない。私のような素人に。

で、皆さんとてもビジネスライク。それが当たり前だし、そのような緊張感を伴う場面でもあるんですが。

でも、そんなビジネスパーソンたちが、私の世界に降りてきてくれる瞬間があるんです。

例えば、さっきの取引の現場から銀行へ移動する時の数分間。「染さんて、この業界もう長いんですか?」とか話しかけてくれる。いや、そりゃそうだよ。どう見たって、【この業界長い】ようには見えないんだから。そういう質問投げかけたくなっちゃうよ。

で、私の返事はというと、そこは嘘偽りは一切入れず「いいえいいえ、実は…」と話すようにしている。

で、話の流れで「以前15年間台湾に住んでおりまして…」などと話すと、先方が「えーー、そうなんですね!私実は台湾が大好きで、コロナ前まで弾丸とかでよく行ったりしてたんですよー。」なんて更にお話してくれる。

またある時は、保証会社の方。彼女は入社1年目でとてもかわいい人。

彼女が二回目に来てくれた時はうちの代表が不在で、私がお話を聞いた。で、「今日はあいにくの雨ですねー。お仕事どうですか?」と聞くと、「いやー、こんな日の外回りは憂鬱で。」と。

3回目に来てくれたときも私と彼女の1対1。本題に入る前に、また二人で今のお仕事のこととか将来のこととか、夢のこととか色々話してしまいました。

あとは、めちゃくちゃきちんとした司法書士の先生が、少し時間をとって話してみると、すんごく人間味があっておもしろいキャラだったとか。

日々色々な人と出会い、パワーをもらっている。



私から見たら、不動産業界や関係している方々って本当に日本人らしいというか、日本社会で頑張って働いている、典型的なビジネスマンという感じ。

でも、一歩踏み込んで話をしてみると、それぞれにすごく面白いキャラを持っていて、【もっと話をしてみたい】と思ってしまう。

私にとっては、【人を職業や人種、表面だけで判断しないで、一歩踏み込んで付き合ってみよう】というのが大切で、そこから気付かされることが多い。



話が長くなりましたが、
自分が考えてもいなかった世界に飛び込んでみると、気づきや刺激に満ち溢れています。

副業や複業、本当にオススメです!









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