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爽やかで前向きな読後感✨

 ついに、
『Human Kind』上下巻を読み終えました📚✨

著者のルトガー・ブレグマン氏
(オランダ出身の歴史家・ジャーナリスト)。

人類の性質は、善なのか、悪なのか。

独自取材によって、心理学の定説を覆して。

地球上の生物の40億年の歴史、思想史、資本主義に至るまで、幅広い領域を網羅・統合する考察を事例を基に行った上で

「人類の本質は善である」

と結論づけます。

そして、その人間観に基づく世界を築く為の具体的な事例を挙げていて。

刑務所、警察、社会保障制度、学校教育、在宅ケア組織等を緻密に調査し、具体的な事例を挙げ、抽象的な概念を、具体的で実現可能なものへと証明していて。

多岐に渡った内容で、ほぼ全てに事例があるため、取り急ぎ頭に強く残った箇所を覚え書き✍


人間は天使ではない。
複雑な生き物で、良い面もあれば、悪い面もある。
問題は、どちらを選択するかだ。
人間は超社会的な学習機械であり、学び、むすびつき、遊ぶように生まれついている。
チンパンジーとオランウータンは全ての認知テストで2歳の子と同等の点数を示したが、社会的学習に関しては幼児が楽勝する。
人間は、常に感情をあらわにし(人間の白目のおかげで他者の視線の動きを追い、関心を知ることができる。)周囲の人と繫がりをもつようにできている。
人間の脳が有意義な人間関係を築けるのは150人が限度。互いを知らない数千人をチームとして働かせるには、彼らをまとめるための何かが必要。
どうやって?
宗教、国家、企業、神。
人間には欠点を補って余りある天与の才があり、それか他の動物との大きな違いだ。すなわち理性である。
共感でも、感情でも、信念でもなく理性=合理的な思考
人間は自らの往来の利己性を考慮に入れた知的な制度を設計できると啓蒙主義の思想家は信じた。
啓蒙主義(理性に依る思想の普遍性と不変性を主張する思想のこと)は人類にとって勝利であり、資本主義、民主主義、法による支配をもたらしたと言わざるをえない。統計の数字は明らかだ。私達の生活は飛躍的に向上し、世界はかつてないほど豊かで、安全になり、人々は健康的にもなった。

まだまだ書ききれない位、心に留めておきたい言葉は読書ノートに書き連ねてあります。

特に心の琴線に触れたものは

「そうしたいからする」人々ほど強力なものはない。
遊びは人生に意味を与える。
わたしたちが文化とよぶものは、全て遊びから生まれた。
宿題も成績もない、教頭やチームリーダーという階層もなく、あるのは自律的な教師(コーチと呼ばれる)のチームだけ。あらゆるレベルの子どもたちを一緒にした。
学校に、1000人の子がいれば、1000通りの学習方法がある。それぞれの子どもたちは自分で学習計画を立てる。(オランダのアゴラという学校)
ニュースを避けよう。スクリーンから離れて人々と直に会おう。自分の体に与える食べ物と同じ位、心に与える情報についても慎重になろう。
愛は小さな愛から始まる。自己嫌悪に悩まされている人が他の誰かを愛せるだろうか。家族や友人を大切にしない人が、世界の重荷を担うことができるだろうか。小さなことをうまく扱えるようになって、ようやく大きなことを引き受けることができる。
哲学について学んだり、考えたりする時には何が事実で、その事実が裏付ける真実は何であるかだけを自分に問いなさい。自分が信じたいと思うもの、あるいはそれを信じたら社会に良い影響があると思えるものに惹かれることなく、事実だけをみなさい。
私達の信念はいずれも完全な事実ではない。どれにも曖昧さや、いくらかの誤りがある。したがって、できるかぎり真実に近づきたいのであれば断定を避け、一歩進むごとに自問しなければならない。

身近なところでも問題山積な現在ですが。

常に学び続けて、自分の力でできる改善に少しずつ取り組んでいこう!!と心から思える爽やかで前向きな読後でした😌☀

その勢いで、来年度の手帳を新調✨
4月からのスケジュールを記入して、
何だか気持ちも引き締まりました🤔💪

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