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毎日忙しい人に引け目を感じちゃう?いやいや、たぶんあなたのほうが有利よ

毎日割と規則正しい時間に寝て起きて。
きちんとご飯を食べて。
ときどき友人と談笑して。
勉強したり趣味を楽しんだりして。

そんな日々を「平凡」とか「つまらない」「暇人」だとラベリングしたがる人がいる。

それは馬鹿にする文脈で使われることもあるが、自虐で使われることも多い。

忙しい人に憧れて、平凡な日々を卑下してしまう人がいるのだ。私も、そんなときがあった。

忙しいといろんな経験ができる?

忙しい人に憧れるのはおそらく
「充実しているから」
「いろんな経験ができるから」
というイメージがあるだろう。

それは半分正解で半分不正解だ。

ちなみに私の経験のみでいうと、完全に不正解である。

忙しいときは、けっこう思考停止になる。
自分がどうなりたいのか見えなくなり、目の前のタスクをこなすことにしか脳が動かなくなる。

例えば忙しい大学生は、毎日授業とバイトと飲み会で睡眠時間が削れる。
「リア充」に見えるだろうが、友達とのオールも眠くて仕方がないし、授業中もぼーっとして頭に入らない。
なのでテストも過去問の範囲を付け焼き刃的に暗記するだけだ。
バイトだって、基本マニュアル通りにこなしていくのみで、新しい学びなんてせいぜい最初の半年で頭打ちだろう。

正直、忙しくしたところで身につくスキルなんてあまり残らなかった。

まぁこれは大学時代の私だが。


充実している『ように感じる』忙しさの罠

有名人でも、忙しいアピールをしている人も多い。

売れた芸人さん。
デビューしたバンド。
やり手の社長さん。
インフルエンサーさん。
YouTuberさん。

彼らは忙しく動いてるぶん、平凡な我々よりいろんな経験をしているように思える。

しかしたとえば売れっ子アーティストなら、テレビや雑誌の取材など、音楽以外に時間が取られることも多い。
そのぶん楽器の練習時間も減るし、ライバルアーティストのリサーチの時間も取れない。
それどころかテレビの人脈作りに時間を取られ、アーティストとして落ちてしまう...
...んじゃないかなーと、応援するバンドが売れ出すたびに心配になって見ている。

また、ある有名スポーツ選手が一時期テレビに引っ張りだこだった。密着取材で毎日忙しそうにしていたが、本業のスポーツではなくテレビの仕事が多いのが気になった。
案の定、彼女はすぐに結果を出せなくなり、スポーツ界から引退した。

身近な人でも、薄給で多忙な仕事に忙殺されて時間もお金も無駄にした末、転職する際に対したスキルにもならなかった、なんて話もよく聞く。

もちろんその忙しさが本業の力になったり、自分を成長させる糧になることもあるだろう。
しかし、一見充実しているように感じても、目の前の業務に忙殺されているだけで手元には何も残らない......というのも「忙しさ」の罠だったりする。


暇で平凡な我々はむしろチャンス

そう思うと、暇で平凡な我々は、なんてチャンスに溢れていることか。

まず、健康であることは一番の節約である。
お金も時間も。

また、自分の頭で考えた目標(大きなものでなくとも、仕事でこうしたいとか、これ買いたいとか、資格とるとか)に対して主体的に努力する時間がある。

趣味だって、付き合う人だってだいたいは選べる。
少なくとも、『人脈』とやらのための人付き合いがないのは心の平穏と時間とお金の節約になる。


忙しくしてる人に引け目を感じる?
いやいや、平凡こそチャンスなのだよ。

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