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NO MATCH NO LIFE -1

 身の回りにマッチをみかけなくなってから、もうどれくらい経つのだろうか。
昭和の時代、なんだってあれだけ煙草を吸いたかったんだってくらい、どこでも煙草が吸えた。例えば?いやホント思いつく所ほぼどこでも。そういえば、都内の電車やバスに乗っていると車内アナウンスで、お煙草はご遠慮ください、というのがあった。地方では喫煙可能だった電車やバスがあったらしい。バスも観光バスは確か喫煙可能だった。
 子どものときは、喫茶店でコーヒー飲みながら煙草を片手に読書するのが大人だと思っていた。映画やドラマでも喫煙シーンが沢山あった。カッコいい、の象徴としての喫煙は若者にとっては大人の階段の入り口であったし、大人たちにとってはある種の威厳を形容するものだった。
 それだけ喫煙に対する社会的許容が広大だったので、それが接客サービスの一端になるのは当然だろう。夜の街ではいかにスマートに煙草に火をつけられるかを求められたし、飲食店ではテーブルの上に必ず灰皿が置いてあった。
 灰皿がある、煙草を吸いたい、あっライター忘れた。
 そんな風にしてかどうかは不明だが、気づくとあちらこちらのお店にマッチが置かれていた。
 そうして私の収集癖の標的になり、30年の時を経て、こうやってお披露目できるのが嬉しくてたまらない。

 第1回の今回は、認知度が高く、現在では最も煙草とは無縁に感じるお店のものをご紹介します。


もちろん、全てのお店で喫煙可能でした


◉ミスタードーナツ

少しずつ、仕様が変わってます


開けた状態。店舗の地図の印刷も。火薬のオレンジ色がかわいい


◉モスバーガー


こちらはなかなか凝っていて


開けると最下部に本部のTel. no.


開けた状態 火薬の赤色はロゴの色ですね


裏には店舗情報


◉木曽路


和食レストランらしいロゴ 箱も和紙調
中身のマッチ


裏面には店舗情報


◉不二家

レストランのものと推定します


ロゴの羅列だけでかわいい。着火するところの水色もいい
裏にはペコちゃん♡
軸と火薬の色もかわいい


◉壁の穴

イタリヤ料理の老舗ですね


裏 シンプルですが、紙の材質が良い。和紙のよう


開くと英語でプロフィール紹介
和紙と軸に深紅の火薬がよく合っています


◉イタリアン・トマト

現在はカフェ形式のお店が多いですが、当時は立派なレストランでした


トマトのロゴは変わっていないようです
裏    歌うこと!?
開けたところ。折り目のところに印刷されているのは珍しい。火薬も白で統一感あり


 シリーズをまだ何回か続けられるくらいmatchの在庫があるので、ゴミになる前に順次ご紹介していきたいと思っています。
 次回を楽しみにしていただけると嬉しいです。

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