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効率の良い歩行を獲得するのに必要な条件


効率の良い歩行を獲得するのに必要な条件とは。


それは“股関節伸展可動域”“腰椎の前弯”です。


股関節伸展可動域はせめて10°は必要ではないかと思われます。


また腰椎の前弯に関しては、綺麗な前弯が重要です。単に反り腰の人が良いのではありません。
そもそも日本人で純粋な反り腰の人はしっかりとした評価をすればあまりいないように感じます。
この話は追々投稿していこうと思います。


なぜこの2つが重要なのか?


【股関節伸展可動域】

股関節の伸展可動域が重要な理由、それは“腸腰筋の受動張力”です。
歩行時、腸腰筋の受動張力により下肢の振り出しをスムーズに行うことができます。
しかし、股関節伸展可動域制限が生じていれば、この受動張力を得ることができず、下肢の振り出しに余分な筋力、、筋活動を促し、歩行時の効率が低下してしまいます。

そのため、まずはこの股関節伸展可動域を獲得することが最優先となります。


しかしここで問題があります。

日本人の姿勢で多いとされる分類。そうです。“スウェイバック姿勢”。

このスウェイバック姿勢、歩行時にかなり厄介になってきます。


歩行分析時、矢状面での分析で股関節伸展が出ていないように見える現象。

理由は簡単です。それはスウェイバック姿勢は“骨盤が後傾位”だから。

そもそも後傾しているのであれば運動連鎖で言うと股関節は伸展位となります。スタートの姿勢で股関節伸展であれば、立脚後期時に伸展を作り出すのは困難ですよね。なのでスウェイバック姿勢では腸腰筋の受動張力による下肢の振り出しを行うことができなくなります。

ここで必要となって来るのがもう一つの“腰椎の前弯“になってきます。


【腰椎の前弯】


正しい姿勢をとるとき、背骨は綺麗なS字カーブを描きます。このとき腰椎は前弯していることがニュートラルの姿勢となります。


腰椎の前弯を作り出すのに重要な筋。それは“多裂筋”です。

多裂筋と腸腰筋によって骨盤のニュートラルを保持することができます。

骨盤をニュートラルに保つことができれば、股関節伸展可動域に制限がない人であれば腸腰筋の受動張力を得ることができ、歩行時の下肢の振り出しがスムーズになります。

簡単なことではありますが、何故必要なのかを知ることが大事であると感じます。

まずはこの2点を確認していましょう。

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