イタリア:ドロミーティ山脈 ポルドイ峠
カナゼイから車でポルドイ峠(Passo Pordoi)まで行ってみた。カナゼイからロープウェイも出ていたが、ポルドイ峠からさらに上の方まで出ているロープウェイに乗りたかったので、とりあえずそこまでは車で。
ポルドイ峠はヴェネト州とトレンティーノ=アルト・アディジェ州(南チロル州)の州境。写真はヴェネト州側より。
ポルドイ峠は標高2240メートル。ここからロープウェイでサッソ・ポルドイ(Sass Pordoi)というさらに高い標高2900メートル近いところまで行くつもりだったが、残念ながら霧でロープウェイが運休。
後で友人に聞いたら、ここはやれ霧だ、やれ強風だ、でしょっちゅう運休らしい。乗れる方が珍しいくらいの場所のようだ。少し晴れてきそうだったので、待ってみた。
待っている間にドイツ軍墓地(Deutsche Kriegsgräberstätte Pordoi)というモニュメントを見学。
この辺りは第一次世界大戦当時、オーストリア=ハンガリー帝国領であり、イタリアとの国境で激しい戦闘が繰り広げられた場所の一つ。この辺りで命を落とした戦士たち、および第二次世界大戦の戦没者たちの遺体が納められている記念碑となっている。周りには写真などによる説明パネルもあった。
ロープウェイは結局無理だった、乗り場の下の階にあった第一次世界大戦博物館(Museo Grande Guerra)を見学。
当時の戦士たちが使っていた武器から日常品、そして資料や彼らの宿泊していたテントなどが再現されていた。実は戦争より、厳しい自然と悪天候によって命を落としたものが多かったらしい。
サッソ・ポルドイへのロープウェイはいつかリベンジ!
(写真は全て2021年6月撮影)