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トイレの神様になった話

トイレには、それはそれはキレイな女神様がいるんやで

ほんとぉ?

まあ、名曲「トイレの神様」のことは置いておいて。

タイトルにある通り、トイレの神様になった話、いや正しくはなりかけた話をしようと思う。

・ ・ ・ ・ ・

僕の職場には、トイレが2つある。
1階と2階に洋式トイレがあるのだが、みんなだいたい2階のトイレを使用する。
なぜなら、2階のトイレは温便座だからである。

この寒い季節に1階の、ただの洋式トイレに座るのはそれはもうマヒャドの如く突き刺さる冷たさに泣くこと間違いなしである。2階のトイレが使われてたら、こっちを使うしかないのだが。

ある日、僕は大きい方を催してきたので2階のトイレに行った。
温便座も大事だけど、2階のトイレにはウォシュレットも付いているからね。

用を足した僕は、おしり(ソフト)ボタンを押した。最近痔が悪化してきたから、普通のおしりだと僕のおしりが大惨事になってしまうのさ。ちなみに、2階のトイレは壁かけパネル(正式名称なんて言うんだ?)で操作するタイプのやつである。

おしり(ソフト)ボタンを押した時、悲劇は起こった。

パネルに表示されていた情報(時間、水の勢いなど)が、全て消えたのである。

押した時は気づいていなかった。
ウォシュレットを止めようとした時、ボタンがどれだけ押しても反応しなくて僕は初めて気がついた。

あれ? これ電池切れてね?

カチカチカチカチ
ビョビョビョビョ

個室にはボタンを連打する音とウォシュレットの音だけが響いた。

ここで初めて事態の大きさに焦る。

え? これこのまま動けなくねぇか?

ビョビョビョビョ

やさしいおしりが、僕のやさしくないおしりに当たる音だけが鳴り続ける。

この時、僕に残された選択肢は3つだけだった。
叫んで誰かに来てもらうか
個室がびちゃびちゃになるのを覚悟で、便座から立つか、
もうこのままトイレの神様になるか。


…一番現実的なのは2番、いや、うーん…

と考えいるうちに、ウィーンという音が鳴りウォシュレットは格納されていた。

???
電池は切れたままだし、パネルは何押しても反応しないのにどういうことだろう。まあ助かったからいいのだが。

・ ・ ・ ・ ・

後から知ったことなのだが、最近のウォシュレットは何秒か稼働すると自動的に終了するらしい。
今回の僕のようなことが起こらない可能性はないので、それを防ぐためにそうなっているのかもしれない。

今でこそ笑い話だけど、これ実際に体験すると終わった感ハンパないからね。

みんなも、操作パネルの電池残量には気をつけよう。


おわり

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