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オランダ、移民、難民の怒涛のような流れを止める方向へ。日本からの移住も難しくなる

10月から怒涛の嵐のように仕事をして気づいたら、11月は体調不良に。(苦笑)あちらこちに不具合が出てがっくりとなり、いつものやる気もゼロ。

オランダのナショナリズム化……


そんな折、なんとなんと驚いたことに、オランダの11月の総選挙で勝ったのは、極右のPVV党(自由民主党)だった。私の体調も戻りかけていたけど、この結果でまた悪化したような気がする。これが海外に住む者の宿命なのか? 

中道右派から極右へ。(日本で言うと自民党から維新へなのかな)

元々反イスラム発言などの差別発言が多く、ヘイトスピーチ裁判では罰金まで払わされた党主ウイルダースが最大政党とはなんたること! おそらく移民や難民の多さに嫌気がさしたオランダ人が、投票したに違いない。

とはいえ、彼の党に投票したのは全体の約25%。都市だとデン・ハーグと、ロッテルダム、あとは村や町のオランダ人がこの政党にバタバタ票を入れた様子。私が住む街、アイントホーフェンでは、左が勝った。IT関係の外国人移民がどんどん増えている場所なので、それは嬉しいけど、オランダ唯一の左派の場所になってしまった。

35席9その後37議席に)は取ったけれど、単身だけでの内閣はできないので連立で。
まだ連立政権がどこと組むのかわからないが、かなりの右翼政党の始まりを私たちがこれから見ることは間違いなし。(泣)

彼の大勝利で、オランダに住んでいる外国人は全ての人がこの国に滞在することに危機感を持った。ということで、

起こり得る予想を考えてみました


第一、これ以上の移民、難民の受け入れ拒否なのでオランダへのビザ申請は難しくなる。それはおそらく日本人やアメリカ人などこれまで簡単に受け入れられていた移住者も同じだ。

第二、毎月の保険料以外の自己負担はなくなるかもしれない。一見よさそうだがそうなると、毎月のプレミアと呼ばれる保険料が上げるだけである。ここは民間の保険会社ばかりなので簡単にできる。(何も変わらないどころか、医者に行かない人には困惑な話)

第三、反イスラム発言が元々多い人なので、失言をしたら、憲法違反。辞めさせられる可能性もある。そしたらまた総選挙なのか?

第四 今まであった永住許可書を廃止する可能性。これ、大問題です。私たち外国人にとっては! 特にEUビザになってる人は、勝手にどこかへ行けるビザがあるからいけ、と言われないだろうか? 色々心配。

第五 住宅不足を解消するために、今まで自然地区だったところに開発の手も伸びるかもしれない。老人ホームなどの復活も可能性が。とにかくこの住宅不足がいちばんのオランダの問題であることは全ての政党が一致しているので、解決は素早く始まる気がする。

第六 ウクライナへの支援停止。こういう国が多くなったら、戦争も止まるのだろう。それはいいが、イスラエル支援に変えるだけ?

第七 EUからの離脱。これは他の連立政党がもっとビジネス的観点から考えるとイギリスの今、経済逼迫のようにならないようにはするだろうが…でも彼の主張する難民が入らないためにはこれしかないのよね。いや〜!


ヨーロッパも、極右化が進んでこのままナショナリズムの海に飲み込まれていくのか、まだわかりませんが、数年前くらいとは時代が大きく変わり実は私たちはすでに第三次世界大戦の中にいるのではないかと私は考えています。

それにしてもナショナリズム、ポピュリズムが嫌になった人たちが声を上げて、国はもうどうでもいいから平和に行こうよとなっていると次は、

ユヴェル・ノア・ハラリの論理へ向かう方向へ?


ユヴァル・ノア・ハラリがよく言っている理論、『世界統一政府』を作れば問題は解決するのではという方向が、唯一の方法で理想的なのかと思う人も出てくる。
まぁ、ホモ・デウスになりたがる人だけ?

理想主義的な人は、この人の論理にうなづくかもしれないけど、今回のイスラエル、ガザ戦争で彼の仮面も剥がれた気がしてしまう。

彼は今回のイスラエルのシオニストの暴走で、ジュノサイドをしている彼らを擁護するところまで来ている。
彼の論理は机上の城のようなものだったのだ。

とにかく世界統一政府は、私的には何だか違う。
新しい形の共産主義(デジタル共産主義?)、全体主義に巻き込まれるのは避けたいなと思う。

次はWHOのアプリを使い、世界中の人を区別する流れが来るという噂もある。あ〜嫌である。

さてさて2023年年末の現実に戻り、ウイルダースがどういう連立を組むのか、組めるのかのニュースでも見に行きましょう。

今年のクリスマスは久しぶりにイタリアのトリノで過ごします。
ミラノも行って、旧友の顔でも見て少しホッとしたいと思います。

ではまた。

極寒のオランダよりまた。


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