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今ここにある最悪、ディストピア映画『ニューオーダー』

昨日映画「ニューオーダー」を観た。
想像通りのディストピア映画だったんだけど、ここまで感情移入をしている人たちが死にまくると、これがベネッツアやカンヌで賞をとったのか! ともやもや。救いがなさすぎすぎる。

まぁでもそれこそが現代のリアルを強烈に表してるといえるのかも?

それに比べると、救いはなかったけどやはり経済格差からくるアメリカの社会の底辺、遊牧する高齢者を描いた「ノマドランド」は納得のアカデミー賞だった気がする。

韓国映画の「パラサイト 半地下の家族」も、経済格差というのがメインなテーマで、この映画の最後に主人公の怒りが爆発する。

それと似た怒りが社会に広がって爆発、そこから始まるのが映画「ニューオーダー」だと言えると思う。人々の無力感、奴隷化が描かれているのが、本当に怖い。

爆発最中の地獄図とか戒厳令の中の軍の横暴とかをみると、こういう時、金持ちのトップのトップとか、男性の方がやはり生き残る。

お金持ちの家で働く人もやはり犠牲になる。そして多くの女性がレイプされたりやはり犠牲にと、誰が一番犠牲になりやすいかついみてしまった。

2019年に「ジョーカー」が賞をとった時に比べても、たった三年で、より過激に社会の経済格差が広がっているのは事実。

最近の映画を見てるだけでも思うのは、これはたった一人の人が爆発をしたわけでも、原因が一人や、一つではなく、より世界は複雑になっているなかで、このような地獄図が起きる可能性がすぐ先の未来にあるので、一人ひとりがこういう爆発をする前に人に頼る、頼れる人間関係を作っておくというのも大切なのではとつい考える。

それにしても、それぞれの家から出されて一列に並ばされ、バスて移動させられている人たちをみて、さいきんの上海の現実(アパートを無理やりバスで移動させられてる人々)を考えてしまう。原因はちがっても、政府や軍により無理やりやらされていることは、一般市民の力の無力化を求めてやってるわけで、それこそと戦うべきことかと思うのだけど。

まぁ、『武器よさらば』で世の中いきたい。


あまりにすごいディストピアの映画と最近の現実が重なり、久しぶりに映画関連での投稿をしてみました。


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