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オランダの小学生、現代美術館訪問で


マックス エルンストの絵の中に『あなたは何の鳥?』と、絵の中に書かれている言葉がある。それを先生に質問された子供たちは次々に答える。
「トトロ!」と、答えたのは『さぁ行こう』と、書かれたトレイナーを着た子供。
日本のアニメ好きか?

このピカソの額にはガラスがはまってはいない。

次は、ピカソの絵の前で真似て描くよう美術館にいる先生に指示され、みんなで床に座り込む。美術館の先生は、一人ひとりを褒めるのが上手い。実際、すごく上手く描く子がいた。

モンドリアンがある室内では、実際に絵をみたり、モンドリアンの積み木を使い特徴、直線についてのレクチャーを聞きながら、直線の絵を描く子ども達。

その中で一人だけ、後ろ向きな子供が……。

一人後ろ向きでなにか描いてる子供(インド人)がいたので、何を書いてるか見てみた。曲線だった。
他の部屋でもいつもみんなと違う行動をとっていた。


三人がチームになってる子供たちもかわいい

普通のオランダ人の子供は、先生に言われたように、
身体を使いモンドリアンの色々なフォーム(直線)を作ってみたりしている。
みんな可愛くも必死。

ずっとひとり違う方向を見ていた子供


その中で、一人後ろ向きのインド人の子供が真似して描いていたのはこの作品。曲線のインスタレーション。みんながすでに体を使ったパフォームをしていても動じもしない。

今日の私の学習と密かなつぶやき


周りの子供たちと完璧違う行動をとるのは、聞こえてないからかしらと初め思っていたが違った。
どうやら、彼はみんなが直線を教えられていると、意図的に曲線のものを探して、それを描くことに決めているようだ。

時代は、インドに向かっているのはわかっていたことだけれど、今日はインド人の子供にそれを見た。何か新しいこと、人が触れないことに挑戦する意欲のようなもの?

そしてオランダの教育の現場。

無理やり子供に同じことをやらせない、好きにさせているのは、やはりいいことだと思う。

チームワークを自然にやってる子どもたちも可愛かった。

この日、美術館内ではいろいろあって疲れた日だったのだけれど、子供たちのすくすくな育ち方を見ていてとても慰められた。

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