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inagakijunya
【詩】セレナーデ
あなたの瞳にわたしの身姿が映ることは終ぞなく
たったひとりの譜は五線譜の上、転がり消えていく
あたたかな鈴の音に触れてみたかった
はじまりが合えば、きっとあなたは
夕焼けのような熱さでわたしを迎えてくれたことでしょう
月華の肥やしになる泪は降らない
わたしの肌で感じられない存在は いつも
だれかのしあわせを育んでいるのだから
心の奥底で燻る想いを奏でつづければ
いずれ ふたりの音はひとつになる
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