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介護うつ予防のために|あなたの中の怒りやアキラメの気持ちに気づくこと


この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ

臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。

私の一日を振り返ると今日は、休憩時間に音楽を一切かけませんでした。雨が近づいていて、その静かな感じを味わいたかったのでしょう。無音の休憩時間もいいものですね。音は、面接中の会話の声だけの一日でした。

■テーマ

介護うつ予防のために|あなたの中の怒りやアキラメの気持ちに気づくこと

◇こんな悩みを持っている方に
・なぜ介護がこんなにしんどいのか?
・冗談じゃなく、このままだと親を殺してしまいそうになる

◇この記事を読むと
・あなたと親との(真の)関係性の糸口が分かるかもしれない
・今後、介護をするときの気持ちの切り替えになるかも

◇ツイート紹介
親に対して強い怒りを持っていると自覚している人が、もし親を介護するハメになったら、「生かさず殺さず」の精神で、ある意味、復讐ができるといいですね。これは物騒な話ではなく、あなたのライフストーリーを書き換えるチャンスなんです。あなたの強い怒りを救済しましょう。最後のチャンスですよ!

■親の介護が大問題の人がいる

次の2種類の人々にとって介護問題は大問題です。当然、そうでない、その他大勢の人にとっても介護問題は避けては通れないストレスフルなものですが…。

・親への怒りがうずまいている人
⇒不安型(とらわれ型)愛着スタイルの人々です。

・虐待を受けてきた人
⇒回避型(愛着軽視型)愛着スタイルあるいは恐れ・回避型(未解決型)愛着スタイルの人々です。

不安型、回避型(愛着軽視型)と恐れ・回避型(未解決型)愛着スタイルとは、不安定な愛着スタイルに分類されるものです。愛着スタイルの詳細は、下記記事を参考にしてください。

あらゆる人間は、4つの愛着スタイルに分類されます。

【事実!】愛着の4パターン/4スタイルを詳細検討|虐待は連鎖しない

メモ
・介護は、親との愛着スタイルが安定している人にもしんどさはあります。

■介護は「生かさず殺さず」の発想

介護は、そんなに真剣になってやらなくてもいいのです。ただ、上で説明した2種類の大問題の人々にとっては、次のような、別の意味合いがあります。

・不安型愛着スタイルの人は「復讐」の意味もある⇒自分のライフストーリーの改編 (*) を迫られる。
⇒少し復讐に燃えつつ介護

・回避型愛着スタイルの人は「アキラメ」の意味もある⇒アキラメとは、諦めばかりでなく、明ら眼、Clear Eyesの意味もある。
クールに冷たく介護

(*)ライフストーリーの改編とは何でしょうか?
それは、あなたの悲惨な物語を、インディジョーンズのような素敵な復讐冒険物語に書き換える作業です。介護というステージでは、それが可能になります。

復讐の意味もある、アキラメの意味もある、と書きましたが、これはどちらか1つではなく、この2つを時間差で経験していくということです。つまり【復讐⇒アキラメ】という方向です。

どちらかに力点を置くとしたら、不安型の人は復讐中心で、回避型の人はアキラメ中心になります。

■まとめ:生かさず殺さずが、介護うつにならないための対応

次の2つの気持ちを持ちつつ介護しましょう☺
・復讐
・アキラメ

介護うつについては下記の記事も参考になります。今回の切り口とは違う方向で書いています。



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