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たぶん続くダイアリー

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#ソーシャルインクルージョン

ソーシャルファームの話②(企業組合あうん)

ソーシャルファームの話②(企業組合あうん)

リサイクルショップ、便利屋、交流の場―― さまざまな顔を持つ〈あうん〉

日比谷線三ノ輪駅から徒歩7分の所に、東京都が2021年3月に「ソーシャルファーム」に認定した〈企業組合あうん〉がある。ここで働く人の多くは、元野宿者や、ひきこもり経験のある人、シングルマザーなど、さまざまなバックグラウンドや事情を抱えている人たち。彼らをスタッフとして受け入れ、生活の基盤をつくるサポートや、生き生きと働ける場

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ソーシャルファームの話①(ラグーナ出版)

〈東京しごと財団〉が主催するセミナー「新しい社会的企業のカタチ ソーシャルファーム in TOKYO」にほぼ毎月参加している。

「ソーシャルファーム(social firm)」とは、一般企業と同様に自立的な経営を行いながら、諸事情により働きづらさを抱えている人や、労働市場で不利な立場にある人(例:障害のある人、高齢者、刑務所出所者、アルコール依存症の人、ひとり親、介護や育児で短時間しか働けない人

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つながりは、責任をともなう

「つながりは、責任をともなう」

ゲームクリエイターの小島秀夫さんが口にしたひと言が、今私が気になっているコトのひとつというか、自分の課題であるような気がした。

ゲーム「デス・ストランディング」のプロデューサーやデザイナーである小島さんはこのゲームを制作するとき、安部公房の短編小説『なわ』にヒントを得、世界や社会の分断が進む一方で、人と人のなかに生きづく「つながり(なわ)」をテーマにしようと考え

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淡くぼかす隔たり

淡くぼかす隔たり

一昨日訪ねた、生活介護・就労継続支援B型事業所〈スタジオクーカ〉のこと。

クーカのギャラリー&カフェは、平塚駅周辺の商店街を抜けた先にある古いビルの1階にある。入り口は小さなギャラリースペースになっていて、訪れた日は ≪歴代大繁クマデ展 ~あなたの幸せを願って辻太郎が作ります~≫ の巨大熊手が3体展示されていた。

ガラス壁から陽光が気持ちよく入る店内は、読書愛好家には「ヘヴン!」と思える最高の

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千億万欲しいよね

千億万欲しいよね

酉の市は11月に開催される初冬の風物詩であるが、昨日、しかも仏滅に、熊手を拝受した。

購入したのは「厄除桃&疫病退散アマビエくまで」。神奈川県平塚市にある生活介護・就労継続支援B型事業所〈スタジオクーカ〉に通所する、辻太郎さん(本名:伊藤太郎さん)が制作したもの。やー、すっごいカワイイ。

昨年10月、WEBメディア〈こここ〉で、この熊手を紹介する記事を担当した(よければ読んでね)。

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ヤングケアラー(続)

昨日に引き続き、今調べている「ヤングケアラー」について、自身の頭の整理もかねて日記にしたためたい。

ところで、今でこそ未成年が介護を担うことについて問題提議がされるようになってきているけれど、戦前や戦後まもなくまでは、家族間に要介護者がいる場合、家族がケアするのはごく当然であり、もちろん未成年であろうと介護を担っていたはず。それは、大方が“大家族”であり、ケアできる家族がたくさんおり、さらに地域

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ヤングケアラー

仕事の関係で、「ヤングケアラー」について調べている。

通学や仕事をしながら、慢性的な病気、精神的な問題、障害のある、親、祖父母、きょうだいなどの介護・看護・世話・見守りなどを担う、18歳未満の未成年を「ヤングケアラー」と呼んでいる。

家族なのだから、なにかあったら世話するのが当たり前、といえばそうなのかもしれない。「大好きな家族だから」と自ら進んで介護を引き受ける子どもはたくさんいるだろうと思

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